プロロジスが運営する都市型物流施設「プロロジスアーバン東京錦糸町1」にて9月8日、ライブコマース基地「CREOK LAB(クレオクラボ)」のお披露目会が開催された。
さまざまな設備でライブコマースをサポートすることを目的としており、現時点では、商品発送はメーカーなどから行っているが、今後は配信から物流までをワンストップで行うことも計画しているという。
クレオクラボは、ライブコマース事業を運営するCREOK(クレオク)が運営する、TikTok Shopに特化した日本初・最大規模のライブコマース基地だ。
ライブコマースとは、TikTokなどの配信媒体を通じて商品を紹介して購入につなげる販売形式。TikTok Shopは、2025年6月30日からサービスを開始したEC機能で、TikTokアプリ内から商品の販売・購入が可能だ。
床面積は事務所を含む980m2程度で、プロモーションだけでなく、撮影ブース、貸し出し用のスタジオなど15のブースから成り立っている。
すでに高い需要が見込まれており、今後はレイアウトを変更して20ブースに増やす予定だ。
クレオクによると、TikTok Shopでの8月の月間GMV(Gross Merchandise Volume:ECサイトでの売り上げや決済サービスの取り引きの合計金額)は、13.5億円にも上っており、同様のペースで売り上げが伸びていくと、年内で1100億円に届く可能性もあるという。
クレオクの桜井吉男 CEOはこの市場を「まさに化け物プラットフォーム」とした上で、「売れるかどうか不確かな時代に、“確かに売れる仕組み”を作る」と同社の在り方を述べたほか、「今後業界が盛り上がっていけば、現在のGMVの5倍は狙える」と、今後への期待も語った。
なお、商材についてはECのトップ3であるアパレル、コスメ、ガジェットを中心としつつも、今後は冷凍も含む食品関係の商品も取り扱っていくとしている。
<プロロジス 中村明夫 マネージングディレクター 上席執行役員>
プロロジスの中村明夫 マネージングディレクター 上席執行役員は、「プロロジスアーバン東京錦糸町1」が今回のような用途で利用されたことについて「もともとマルチな用途で作っているので、スタジオ利用は想定していた」としつつも、「本格利用は今回が初のケース。今後は実例としてアピールもできる」と述べた。
また、成約からわずか2か月半でここまでの設備を整えたことにも触れ、「引き渡しから1か月でこれだけのスタジオを立ち上げたことに驚き。物流として新たな形のEコマースとして大変期待している。プロロジスとしてもぜひサポートしていきたい」と語った。
お披露目イベントでは、プロロジス、クレオク、オセアグループ、TikTok Shop、東通建物の関係者が登壇し、テープカットを行った。
いつも/TikTok Shop向けに特化したフルフィルメントサービスを提供開始