キャセイ・パシフィック航空が8月18日に発表した2016年度上半期決算によると、貨物事業による売上高は前年同期比17.2%減の94億1500万香港ドルとなった。
キャセイパシフィック航空と香港ドラゴン航空を合わせた貨物輸送能力は0.6%増となる一方で、貨物占有率は前年同期を1.9ポイント下回る62.2%にとどまり、輸送貨物重量も0.2%減少した。
2016年度上半期における航空貨物市場は、第2四半期に入って重量の面で安定したものの全体としては低迷が続いた。
貨物利用距離当たりの収入(貨物1トンを1km輸送することで得る収入)は厳しい競争環境と業界全体での輸送能力の過多、今年4月からの燃油サーチャージの適用停止などの影響で17.6%減の1.59香港ドルとなった。
貨物需要は欧州路線で低迷が続くとともに太平洋路線でも弱まったが、インド路線は需要の拡大が見られた数少ない路線のひとつに挙げられている。
グループでは貨物専用機の輸送能力を需要に応じて調整しており、旅客機の胴体下部に備わるスペースを活用した貨物輸送の割合を増やした。
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