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イトーヨーカ堂/パスコの動態管理システムを導入し、配送業務を大幅改善

2017年08月16日/IT・機器

イトーヨーカ堂では、物流拠点から各店舗への配送システムにパスコの動態管理システム「PLS(PASCO LocationService)」(以下:PLS)を導入している。

<車両の位置情報を把握・管理 PASCO LocationService(PLS)>
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同社では、各店舗へ配送する配送センターのほか、在庫を管理するセンターを含め、国内に約70拠点を有している。センターは、生鮮・青果・冷凍・米飯・常温の5種類。すべて運営会社にアウトソーシングしており、委託先は約30社にもおよぶ。

PLS導入のきっかけは、2014年2月に発生した関東エリアでの豪雪。

交通渋滞により物流が混乱し、配送センターでは、各店舗からの「配送車両がいつ到着するのか、今どこを走っているのか」という鳴り止まない電話に忙殺された。当時は、車両の位置情報を管理できる仕組みはなく、ドライバーの携帯電話にかけて確認するしかなかった。

この苦い経験から、車両の位置情報を把握する仕組みを構築するためのプロジェクトがスタートした。

装置の脱着が可能でボタン操作がなく、取り付けるだけでいいという簡便さから、PLSの導入を決めた。

各センターの運営会社が管理する運送会社のドライバーにGPS端末を取り付けてもらい、その端末から送られてくる位置情報を、イトーヨーカ堂と運営会社の双方で同じ管理画面で常に共有できるようにした。

さらに、定期配送しているトラックだけでなく、車両やドライバーが日々変わる場合にも対応できるようになった。「走行履歴」を5分刻みで分析することで、ドライバーが迂回ルートを探していることが分かり、店舗までの道のりをアドバイスしたこともある。

2015年7月、台風により関西地方の主要高速道路が通行できなくなり、関西エリアが影響を受けたが、トラックの位置情報により、どれくらい遅延するかの確認ができ、店内の対応、納品受け入れ態勢のオペレーションもスムーズに行えた。

さらに、PLSには災害時に通行可能な道路がひと目で分かる機能があり、センター側で車両の誘導ができた。

なお、パスコでは、PLS以外にも物流分野のソリューションとして、配車管理システム「LogiSTAR配車管理簿」、物流拠点の最適化「LogiSTAR拠点分析」などをラインナップ、導入企業から好評を得ている。

イトーヨーカ堂の導入事例の詳細のほか、各社の導入事例は以下のリンクより取り寄せことができる。
・中越運送 × TOTO
・日本通運
・SBSフレック
・双葉運輸
・ローソン

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