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アスクル/大阪府吹田市の物流拠点、バース管理ソリューション導入

2018年11月02日/IT・機器

アスクルとHacobuは11月1日、Hacobuが提供する物流情報プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」の「MOVOバース管理ソリューション」を、ASKUL Value Center関西(AVC関西)に導入することを決定した。

<ASKUL Value Center関西>
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2019年春の運用開始を予定しており、導入によって納品事業者とドライバー、AVC関西の管理担当者がパソコンやタブレット、スマートフォンでMOVOプラットフォームにアクセスし、納品予約から現場でのコミュニケーションまで一連の業務を一気通貫でオンライン化することを目指す。

今後はアスクルが全国9か所に構える物流拠点へ順次、MOVOバース管理ソリューションを導入することに加え、Hacobuがムーボ上で提供していくバース管理ソリューション以外の機能(動態管理等)についても活用余地を検討していく。

<MOVOバース管理ソリューションの概要>
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MOVOバース管理ソリューションは、物流拠点でのバースの予約、受付、ドライバー誘導に関わる業務のデジタル化を実現するクラウド型ソリューションで、物流拠点でのトラック待機の削減と効率的な納品・出荷の実現、実績の見える化を通じた業務改善のサポートを目的としている。

アスクルはHacobuの事業立ち上げ期に資本参加しており、両社がともに物流課題の解決について協議を進めていく中で、MOVOバース管理ソリューションの導入を決定。導入にあたっては、大手GMSを含む複数の小売事業者や、納品側の大手消費財メーカーなどでの導入・運用実績を評価した。

<MOVOバース管理ソリューションによって目指す世界と導入事例>
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Hacobuは、MOVOバース管理ソリューションについて、サプライチェーンの上流から下流までのさまざまな物流拠点に一気通貫で導入していくことを目指している。これによって、複数の流通事業者拠点でシステムを共通化し、バースを予約する側の煩雑さを解消できるほか、納品事業者側でも、納品予約と自社のバース管理の双方を同じ環境で行えるようになるといった利点が生まれる。

<納品事業者起点の物流と小売事業者起点の調達物流>
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Hacobuは、物流業界でのドライバー不足やアナログな情報伝達手段が採られていることを危惧し、ムーボのプラットフォームの活用による企業間物流の問題解決を目指している。

具体的には、中長期的なMOVOバース管理ソリューションの普及拡大によって得られる「モノと車両と場所」の情報をビッグデータ分析し、複数の納品事業者・小売をまたいだ調達物流を構築することで、物流資産のシェアリングを目指す。アスクルは物流センター運営ノウハウなどを活用し、Hacobuの取り組みに協力していく方針だ。

■AVC関西の概要
所在地:大阪府吹田市岸部南3-34-1(GLP吹田)
敷地面積:7万5000m2
延床面積:16万5000m2
建物階数:地上4階建(全棟賃借)
稼動開始:2月

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