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プロロジス/千葉市で6.7万m2の物流施設着工、100棟目へカウントダウン

2019年06月12日/物流施設

プロロジスは6月12日、千葉市稲毛区に建設するマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク千葉2」を着工した。

<プロロジスパーク千葉2(右側の1棟)>

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<隣接地で建設が進むプロロジスパーク千葉1(9月竣工予定)>

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150億円を投じ、3万m2の敷地に地上4階建て延床面積6万7000m2の施設を建設し、2020年11月の竣工を目指す。

当初はBTS型として計画していたが、隣接地で建設が進むマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク千葉1」のリーシングが好調なことから、同型施設への需要を捕捉するため計画を変更し、マルチテナント型として着工した。プロロジスパーク千葉1・2の合計延床面積は21万m2超、総従業員数は最大1500名規模となる見通しだ。

プロロジスパーク千葉2はランプウェイ1基を有し、3階までの各階に45フィートコンテナセミトレーラーがアクセス可能な仕様。3・4階は荷物用エレベーターと垂直搬送機を備えたメゾネット型とし、流通加工から保管まで幅広い物流オペレーションに対応する。最小賃貸面積は1800坪からと、小規模ニーズにも対応可能。400~500人程度の就業人口を想定しており、施設内にはカフェテリアやコンビニエンスストアを整備するほか、駅からの専用送迎バスを運行し、テナント従業員の就労環境に配慮する計画だ。

また、入居企業が来客対応や打ち合わせに利用できる小規模オフィススペースを複数整備し、その一画には人材派遣会社がオフィスを構える予定。BCP対策としては、プロロジスのマルチテナント型物流施設で標準仕様の井戸水浄化設備や非常用発電機、緊急地震速報、衛星電話、備蓄用組み立て型トイレ「ほぼ紙トイレ」などを備え、安心して働ける環境を整える。昼光センサーや人感センサーを採用し、電気使用量の削減にも寄与する。

<航空写真>

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<周辺図>

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建設地は、国道16号と東関東自動車道の結節地点に位置し、千葉湾岸エリアからも6kmと至近で、需要の高い物流施設集積地の千葉湾岸部と16号内陸部の両特性を併せ持つ希少なエリア。

東関東自動車道「千葉北IC」から3km、京葉道路「穴川IC」から4kmと高速道路のICからも至近で、両高速を利用した都心部への配送に加え、国道16号を利用した首都圏への広域配送にも対応でき、eコマースを中心に首都圏へ配送する食品・日用雑貨、空港を利用した国際貨物など、さまざまな物流ニーズが見込まれる。

周辺には複数の住宅集積地が広がり、JR主要駅(稲毛駅、西千葉駅、四街道駅)から発着するバス路線網が充実。暮らしをサポートする大型商業施設や飲食店、レジャー・公共施設も多く、円滑な雇用確保が期待できる。

<プロロジスの山田社長>

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プロロジスの山田御酒社長は、「当初、プロロジスパーク千葉2は隣接地で建設している千葉1の竣工を待って起工する予定だったが、千葉1に入居予定の企業から立地を高く評価され、異例の早期着工に踏み切った。千葉2には、すでに入居を希望する複数の企業から具体的な話が来ている。千葉1も1・2階の全床をアズワンが利用するなど70%が契約済みで、年内にはリースアップできる見通しだ。開発地周辺は人口集積地かつ物流適地でありながら大型の賃貸用倉庫がなく、物流施設の新しいマーケットとして期待している。周辺に土地があれば千葉3の開発も検討したい」と、開発地周辺でのさらなる投資意欲を見せた。

プロロジスパーク千葉2はプロロジスにとって国内94棟目の物件。山田社長は、「100棟目のカウントダウンに入っており、社内でさまざまなプランを構想している。100棟目の開発は来年中にも着手したい」と大台達成への見通しを示した。

■プロロジスパーク千葉2の概要
開発地:千葉市稲毛区六方町210-1
敷地面積:3万176.41m2
計画延床面積:6万8211.61m2
構造:地上4階建て、RC造(一部S造)
着工:6月
竣工予定:2020年11月
投資額:150億円

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