プロロジスは7月5日、茨城県つくば市でファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOの専用(BTS型)物流施設「プロロジスパークつくば2」を起工した。
<プロロジスパークつくば2完成予想図>

<建設地>

新施設は、つくば市内で稼働中の「プロロジスパークつくば1-A」、その隣接地で9月の竣工を目指して建設中の「プロロジスつくば1-B」と一体で、ZOZOが物流の基幹拠点として利用する。
敷地面積5万m2に4階建て延床面積11万m2の建屋を建設する計画で、2020年9月末の竣工を目指す。
建屋は1階、3階、4階に合計90台のトラックバースを設け、2基のランプウェイで大型車両が直接上階にアクセス可能な設計を採用。1フロアは将来的な庫内オペレーション自動化の可能性も考慮し、最大2万6000m2を確保する。
施設内は全館空調とし、カフェテリアや売店を設置することで快適な作業空間を提供。
全館LED照明や、庫内での高天井用人感センサー付きLEDベースライト導入、壁面部分緑化など環境に配慮するほか、緊急地震速報や衛星電話、非常用発電機の設置などによってBCP(事業継続計画)をサポートする。
建設地は、圏央道「つくば中央IC」から8.0㎞、常磐道「土浦北IC」から8.5㎞、「谷田部IC」から13㎞。都心や仙台方面へのアクセスに加えて、圏央道によって都心部を経由せずに東西広域や東日本全域をカバーできる立地となっている。
施設周辺には住宅地や大学・研究機関が立地。現役世代人口が多く、つくばエクスプレスの「つくば駅」からも3.5kmと、雇用確保への優位性や通勤利便性の高い立地となっている。
<プロロジスの山田社長>

プロロジスの山田 御酒社長は、「ZOZOはプロロジスにとって国内最大のリピートカスタマーで、今回が6棟目の契約になる。つくば市は高速道路へのアクセス性が高く、職住近接の環境も整った適地のため、今後も物流施設の開発を見込んでいる。その際はぜひまたZOZOに利用してもらいたい」と、今後の施設開発について言及。
<ZOZOの大蔵執行役員>

ZOZOの大蔵 峰樹執行役員は、「つくば市にはまだ物流施設が少ないため、人材を確保しやすい。今はまだ庫内作業を人が担っているが、将来的には労働人口の減少で自動化が必須になってくる。そのため、ZOZOでは省人化に向けた物流施設の自動化について検討を進めており、2020年秋以降にも実験プランを開始する見通しだ」とコメントした。
■プロロジスパークつくば2の概要
建設地:茨城県つくば市さくらの森25-3
敷地面積:4万9586.84m2
延床面積:11万1826.01m2
構造:地上4階建、鉄骨造
着工:7月
竣工:2020年9月末(予定)