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物流最前線/アズワンはONETEAM 先進的な物流戦略を探る

2019年12月11日/物流最前線

PR記事

<Smart DC外観>

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<Smart DC(プロロジスパーク千葉1竣工式での井内社長)>

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<カフェテリア>

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<厨房施設>

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<コンビニエンスストア>

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<シェアサイクル>

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新物流センターで自動化に50億円

――    このほど新しく千葉県千葉市に新しい物流センターを開設します。

井内 これまで、埼玉県北葛飾郡杉戸町にある東京物流センターの機能を千葉県千葉市の好立地に移転することにしました。これは、売上高1000億円を目指す拠点増設ということになります。プロロジスパーク千葉1の1、2階の約1万6000坪に入居することになり、2020年の5月に稼働を予定しています。スペース・出荷能力ともに、現在の東京物流センターの約2倍の規模になります。現東京物流センターは保管機能を主として継続使用するつもりです。

――    この場所に選定したのは立地が大きな理由ですか。

井内 そうですね。人を集めやすい立地が一番重要でした。それとともに、プロロジス千葉1の充実した共用福利厚生施設には驚きました。一昔前の物流倉庫とは大違いですね。モダンなカフェテリアをはじめ、コンビニエンスストア、宅配ボックスの設置等、ビジネス面では、打ち合わせに利用できるオフィススペースや貸し会議室などもあり、ここで働く従業員の生活に役立つ機能が揃っています。シェアサイクルもあり、広大な構内移動も便利ですが、あまりに広大ですね。

<MUJINの技術を導入したパレタイズロボット>

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<2F北パレット自動倉庫>

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<自動梱包機>

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<2F南トレー自動倉庫とシャトライナー>

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――    様々な自動化を図ると聞いています。

井内 通常、このくらいの物流施設の広さですと、倉庫要員は300人程度は必要になります。それを150人程度で機能する物流施設にしようと考えています。この場所は東京圏の中でも、非常に優れた立地で従業員募集にも有利なのですが、それでも150人もの従業員を集めるのは、大変なことです。そこで、マテハン設備投資に約50億円投じ、自動化を進めていくつもりです。

――    自動化にどのような機器を導入するのですか。

井内 今後様々なオペレーションを試していくことになりますが、AIを利用したMUJINのモーションプランニングを導入してAIと高精度カメラで積みつけするパレタイズロボットを導入します。モーションプランニングとは、ロボットアームの軌道を自動で生成する技術で、ティーチングをしなくても対象物を画像で認識さえすれば自動でロボットの最適な動作を計算し、自動生成してくれる技術です。パレタイズは大変な作業ですからね。

――    ピッキングについては。

井内 現在の状況を見る限り、自動ピッキングはまだスピード面で劣る部分があり、いまのところは様子見の段階です。これができれば画期的な進展になると思います。

――    現在、活発な動きを示しているAGVは導入しますか。

井内 導入予定です。日進月歩で技術が進歩していますが、シャープのモデルを採用する予定です。通常のAGVより大きく、重量物にも対応します。そのほか、自動梱包機、トレー自動倉庫、シャトライナー、パレット自動倉庫といったものを導入していくつもりです。来年5月の稼働に向けて、それぞれの調整を今しっかりやっています。しかし、AI・IoT・ロボットの導入はタイミングが大切ですが、非常に難しいですね。早すぎると2〜3年で陳腐化してしまうし、導入を控えているとどんどん遅れてしまうことになります。

――    今後は、大阪、九州にも自動化を導入する予定ですか。

井内 九州は規模が小さいので、まずは大阪ですね。これまでも、改善・改良は随時図ってきていますが、この千葉のオペレーションを確立して、効果が高いようでしたら、大阪にも大きなセンターを考えていきたいと思います。拠点も現在の3拠点から、売上高が1000億円を超えると、東北や名古屋あたりにも必要になってくると思いますね。

――    海外展開の状況は。

井内 現在、中国には2拠点(物流センター)を置き、6営業所体制でやっています。米国には小さいですが、現地法人を立ち上げています。東南アジアは今の所ありませんが、理化学や医学等の研究施設が充実すれば、タイ、ベトナム、インドネシアにもタイミングよく出ていきたいと思っています。

――    最後になりますが、御社にとっての物流とは。

井内 アズワンにとって一番大切な要素はクイックデリバリーです。これの根本が物流となります。今後、サプライヤー在庫の見える化を図ることで、ユーザーの満足度を下げずに商品点数を増やしていきたい。一方で、サービスが行き過ぎると、お互いが疲弊してしまうこともよくあります。一例ですが、ある業界で1日数回ユーザーに納入することをはじめたのですが、当初は差別化できても、すぐに横並びとなり、コストは上がり、ユーザーもそれほど喜んでいない状況となり、一体我々は何をしているのだろうということになったと聞いております。

――    社長業という大変ハードな仕事ですが、ストレス等は。

井内 事業としてこうしたら良いという話を社員とすることはとても楽しいですね。あまりストレスは感じません。スポーツは顧客とのゴルフ程度ですが、若い時は、車とバイクが好きで、ポンコツバイク10台ほどをメカいじりを含めて触ってましたね。今はなかなかできませんが。

<井内社長>

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■プロフィール
アズワン社長
井内卓嗣(いうち たくじ)
学歴
1991年3月 関西大学商学部卒業
職歴
1991年4月 日鐵商事(現:日鉄物産)入社
1994年3月 アズワン入社
2002年4月 国際部長
2005年6月 当社取締役国際部長兼商品購買部長
2006年4月 商品本部長兼国際部長
2007年4月 商品本部長兼商品購買部長
2007年4月 亜速旺(上海)商貿有限公司董事長
2008年4月 当社専務取締役商品本部長兼情報戦略本部長兼商品購買部長
2008年6月 商品本部長兼情報戦略本部長兼事業開発本部長兼商品購買部長
2009年6月 当社代表取締役社長(現任)
2010年4月 兼営業本部長
2011年4月 兼マーケティング本部長
2015年1月 兼営業本部長

■アズワン
https://www.as-1.co.jp/

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