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『二刀流』の経営で目指す
サントリーロジスティクスの物流戦略

2022年02月24日/物流最前線

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経済活動再開で物流課題が再浮上

――  2022年の展望をお願いします。

武藤  コロナ禍も丸二年が経過し、この間にウィズコロナの取り組みの知見とノウハウがだいぶ溜まりました。オミクロン株の感染が拡大している状況にありますが、社会全体を見ても経済活動をそろそろ進めていかなければいけないという機運になっていますし、おそらく今年は経済がどんどんと動いてくのではないかと思っています。経済が動くという前提でいくと、2022年はコロナ禍の影響で一旦落ち着いていたトラックの確保を含む物流課題が再び表面化してくるのではと考えています。そういった状況の中でも、しっかり協力会社さんとタッグを組みながら輸送を安定させるためにトラックを確保していくというのは大変重要なポイントになってくると思っています。

――  パートナー(外販)比率は今後も拡大していくのでしょうか。

武藤  当社が最優先するミッションはサントリー製品を安定供給することです。ただし、季節波動の平準化や往復化率を上げていくためには、冒頭にお話ししたパートナー貨物の取り組みというのがやはり欠かせません。今後も継続してパートナー企業の開拓を進めていくつもりですので、現状はまだまだ低いと感じています。将来的には40%程度まで引き上げて、パートナーと一緒に往復化率や積載効率を上げたり、季節波動を平準化するような取り組みを進めていきたいですね。

――  パートナー貨物として取り込みたい業種は。

武藤  特に業種などには拘らず、臨機応変にやっていきたいと考えています。当社は東日本から西日本へ輸送する貨物が多いので、逆に西日本から東日本へ輸送する貨物の多い企業と組むですとか、我々が運ぶ重量物と混載しやすい軽量物を扱う企業などと連携していければと考えています。

――  先には2024年問題も控えています、対策は。

武藤  当社としては、浦和美園配送センターでチャレンジしたような新しい取り組みを他拠点でも検討しており、実施に向けた準備を進めています。ですが、2024年問題は業界全体の大きな課題です。当社だけでできることも当然やってきますが、業界全体で一緒に取り組んでいくべきこともあるかと思います。

――  コロナ禍では体調管理が重要です。健康のために取り組んでいることはありますか。

武藤  週末にゴルフをしたり、サッカーが好きなのでシーズン中は観戦に行ったりしています。あとはウォーキングですね、奥さんと一緒に時間をみつけて歩いています。1日1万歩を目標にしていて、横浜にある自宅からみなとみらいまで歩くと大体そのくらいになりますね。みなとみらいに着いたら、自分へのご褒美としてプレミアムモルツを飲んでいます。港を眺めたり、赤レンガ倉庫や伊勢佐木町あたりを散策して楽しみながら運動しています。みなとみらい以外にも鎌倉や逗子の方まで出かけて、そこで歩くこともありますね。先日は鎌倉から葉山まで歩きましたが、休日は半分楽しみながら体を動かしています。最後にご褒美としてプレミアムモルツを飲むまでがセットです(笑)。

20220224 suntry 07 520x347 - 物流最前線/トップインタビュー サントリーロジ

■プロフィール
武藤 多賀志(むとう たかし)
1960年12月生まれ、横浜市出身。
84年慶応義塾大学法学部卒業、サントリー入社。
2001年広域営業本部部長、05年札幌支店長、13年サントリー酒類執行役員。
19年4月から現職。

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