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SBSHD鎌田社長/EC物流事業へ本格参入、売上高1000億円目指す

2022年02月18日/SCM・経営

SBSホールディングスの鎌田 正彦社長は2月18日、2021年12月期決算説明会の中でSBSグループの成長戦略について説明した。

<鎌田社長>
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成長戦略としては、M&Aなどによる「非連続的」とオーガニックでの「自律的」成長の双方によるシナジーで、持続的な成長を目指すと説明。

非連続的成長では、SBS東芝ロジスティクスとSBSリコーロジスティクスのPMI(Post Merger Integration、M&A後の統合プロセス)を推進するほか、中小規模のM&Aを通じて事業基盤を拡充していく。一方で自律的成長では、IT・LT(ロジスティクス テクノロジー)の導入や物流施設開発を加速させるとともに、新規事業として「EC物流」の事業開発に取り組む。

<成長戦略に基づく2021年の取り組み>
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EC物流では、IT、LT、物流施設、3PL、フルフィルメント、ラストワンマイル、3PLなどの知見を結集し、EC事業者のセンター運営から配送までをトータルで支援する。

現在、サービス開発に向けてSBSホールディングスの事業戦略部が中心となり、LT企画部、SBS東芝ロジスティクス、SBSリコーロジスティクス、SBSロジコム、SBSフレック、マーケティングパートナーなどのグループ各社から専門知識を持った若手メンバーを招集し、グループ横断でプロジェクト発足を目指している。サービスは2022年4月以降に順次提供を予定しており、2030年までに売上高1000億円を目指す。

EC物流事業について鎌田社長は「3PLも変わらずに堅調だが、ECの仕事が増えているため今後はそこに投資を集中していく。大手ECサイトの出店者にはプラットフォーマーの色が付かない物流サービスを探している中小規模のEC事業者が多い。新事業ではECに関わるプラットフォームの全てを用意し、これらの企業にセンターの運営から宅配まで一括したサービスを提供する。EC関連の既存事業では年間400億円程度を売り上げているが、今後はこれとは別にEC物流事業のみで1000億円の売上を目指す」と述べた。

<物流センター横浜金沢>
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<オートストア>
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IT・LTの導入では、2021年10月に横浜市金沢区で稼働したSBSリコーロジスティクスが運営する大塚商会の専用物流センターでオートストアなどの最新LT機器やAIツールを導入し、生産性の飛躍的向上を図っている。

このほかにも、SBS東芝ロジスティクスの北関東支店(千葉県柏市)では2021年3月から棚搬送ロボットを導入し、ピッキングの生産性を3倍に向上。SBSリコーロジスティクスの物流センター関東(埼玉県草加市)では、2021年10月から仕分けロボットを導入した仕分けセンターの運用を開始した。

SBSロジコムのNRCセンター支店(神奈川県厚木市)では、2021年11月から協働型ロボット(AMR)の導入ポテンシャルについて検証を開始。レイアウト変更無しでのロボティクス化促進施策の効果を検証し、グループ内での水平展開を目指している。

鎌田社長は「ロボットは単に導入すればいいわけではなく、導入後いかにうまく運用するかが重要だ。ここはとても難しい部分だが、SBSグループではLT部門で50人もの人員を有している。この規模の人員はなかなか確保できない。これは、LT要員を持つSBS東芝ロジスティクスとSBSリコーロジスティクスのグループ加入によって実現できたことだ」と語った。

<野田瀬戸物流センターA棟 完成イメージ>
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物流施設開発では運営面積が2021年末時点で76万5200m2、2022年1月以降の稼働も含めると96万6800坪となり、残り1~2棟分の開発計画が入る事で、目標の100万坪に到達する見通し。

2022年は1月に愛知県一宮市で「物流センター一宮(仮称)」(延床面積7万m2、2万2000坪)、4月に千葉県野田市で「野田瀬戸物流センターA棟」(16万8000m2、5万坪)の着工を予定している。

物流施設開発について鎌田社長は「倉庫代は物流の競争力に直結する。外部倉庫は賃料が上昇しすぎて借りられない。自社でできるだけ安い土地を確保して倉庫を建設することで、倉庫代を抑えられる。そのため、今後も物流事業が成長するのに合わせて倉庫の開発を増やしていく。100万坪を達成した後も、110万坪、120万坪と増築を進めていく」と語った。

<2021年のM&A実績と想定シナジー>
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M&Aは、2021年度にSBS古河物流、東洋運輸倉庫、旭新運輸開発、日ノ丸急送、ジャスといった企業の買収や、日本物流未来投資による出資を通じてグループの拡大を進めており、事業領域やエリアの拡大・強化に取り組んでいる。2022年以降のM&Aの予定については「今のところ決定している案件はない」(鎌田社長)とコメント。

また、SBS東芝ロジスティクスとSBSリコーロジスティクスのPMIでは、システムの旧グループからの離脱とSBSグループへの統合を推進中。SBS東芝ロジスティクスについては今後2年程度をかけて進める予定で、SBSリコーロジスティクスについては2021年度中に概ね完了を見込んでいる。

SBSリコーロジスティクスについては、SBSグループとのシナジー創出や新規案件獲得に注力しており、新規案件獲得については2018年比で売上高が23%増、旧親会社以外の業務が38%から11ポイント増の49%となるなど、当初の想定以上のペースで伸長。グループシナジーについても、SBS即配サポートとの協働によるラストワンマイル配送や、SBSロジコムと共同で設置した「LT企画部」による物流現場へのLTの実装などに取り組んでいる。

<新本社が入居する西新宿のオフィスビル>
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そのほか、SBSグループではグループ各社の本社機能を西新宿の新本社へ移転集約する取り組みを推進中。本社移転について鎌田社長は「錦糸町のオフィスはグループの拡大に伴い手狭になっていて、周辺のビルに機能が分散している状況だった。新本社へ移転して数週間が経過したが、ワンフロア800坪の柱が無い空間のためグループ間や部署間の交流が活発になっており、業務にスピード感が出ている。2月末にはSBS東芝ロジスティクスも合流するので、さらなるシナジーを期待している」と語った。

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