コクヨグループのカウネットは7月30日、配送の集中を緩和するため、当日配送の選択式を導入する。
「お急ぎ便」か「納品希望日」を選択すれば当日届く仕組みにすることで、これまで一律に当日配送していた物量を翌日配送に移行し、配送ドライバーの労働環境改善につなげる。
対象は「カウネット」「ウィズカウネット」「べんりねっと」「べんりねっとL」の、当日配送エリア(首都圏など)の注文。
物流業界では配送の生産性向上が急務となっていることから、カウネットは、当日配送エリアで実態調査を行った。
その結果、全体の90%以上が18時までに配達を完了しているが、当日配送に限定すると、14時台から17時台の4時間に集中していることが分かった。
また、当日配送エリアの顧客を対象に、どの程度、当日中でなければならないかのアンケートに対し、「すべての注文で当日配送が必要」との回答は約3%にとどまった。
「急ぎの場合は当日配送が必要だが、翌日配送でも対応できる場合がある」という回答が約80%に上り、必ずしも全注文で当日配送が必要とは限らないことが分かった。
対策として、当日配送の選択式を導入し、当日配送エリアにおける前日18時から当日11時までの注文については、注文画面に配達予定日が「翌日」と表示する。
これまで一律に当日配送していたため、注文画面にも「当日」としか表示されなかったが、急ぎの場合は「お急ぎ便」または「納品希望日」を選択することで「当日」に変更できる。
希望に応じて当日配送を選ぶ仕組みとすることで、当日配送の物量を翌日配送に移行。配送ドライバーの労働環境改善を図り、持続可能なサービス形態を実現する狙いだ。
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