ライフデザイン・カバヤは2月3日、岡山県を拠点とする運送会社、岡山スイキュウの「瀬戸内物流センター」新社屋を設計・施工したと発表した。今年1月6日から営業を開始している。
岡山スイキュウは、冷凍・チルド・常温の3温度帯対応の物流センターを持ち、食品に限らず一般貨物を含めた幅広い業界の商品を保管・輸送している。このほど新築した瀬戸内物流センター新社屋は、旧社屋の老朽化と女性ドライバーの増加に伴う、労働環境の向上を目的として建築された。新社屋には男女別々のシャワールームと仮眠室を備え、女性従業員にも十分配慮した設備環境となっている。
また、岡山スイキュウでは保育事業も行なっており、保育園を開設することで従業員が安心して出産・育児を行うことができるよう取り組んでいる。瀬戸内物流センターには現在、80名の男性ドライバーと7名の女性ドライバーが勤務しており、今後も女性ドライバーの雇用を積極的に進めていきたい考え。
建物はCLTパネル工法で建築されており、同社が運営するCLTフランチャイズネットワークの本部である「日本CLT技術研究所」が開発したオリジナルCLTパネル工法「LC-core構法」を採用。同工法は、高い耐震性能を維持しながら耐力壁を減らすことが可能、同建物においても開放的な空間を実現している。また、玄関ホールと休憩室は、美しいCLTの木目をそのまま見せる現し仕上げとした。
間伐材を大量に使用することができるCLT建築は、日本林業の活性化と脱炭素社会(カーボンニュートラル)の実現が期待されている。同社は、環境問題の解決に積極的に取り組みたいと、CLTでの建築を決定した。
■施設概要
建築主:岡山スイキュウ
工事名称:岡山スイキュウ 瀬戸内物流センター社屋新築工事
工事場所:岡山県瀬戸内市長船町土師168-13、168-14
工事内容:新築工事
構造:LC-core構法(CLTパネル工法)2階建て
1F:201.54m2(60.96坪)
2F:201.65m2(63.72坪)
延床面積:412.19m2(128.50坪)
建築面積:210.65m2(63.72坪)
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