ACSLは3月13日、ドローンの型式認証制度で、同社の物流ドローン「PF2-CAT3」が日本初の型式認証書を国土交通省から取得したと発表した。
＜型式認証を取得した物流ドローン「PF2-CAT3」＞
ドローンの型式認証制度は、国土交通省が航空法に基づき、特定飛行に資することを目的とする型式の無人航空機の強度、構造、性能について、設計・製造過程が安全基準と均一性基準に適合するかを検査し、安全性と均一性を確保するための制度で、2022年12月5日に改正航空法が施行されたことに伴い開始されたもの。
ドローンがレベル4飛行（有人地帯での目視外飛行）を行うためには、機体ごとに認証を受ける必要があるが、型式認証を受けた型式のドローンは、機体認証の検査の全部または一部が省略される。
型式認証には、立入管理措置を講ずることなく行う特定飛行を目的とした機体を対象にした「第一種型式認証」と、立入管理措置を講じた上で行う特定飛行を目的とした機体を対象とする「第二種型式認証」の2種類があり、今回、ACSLが取得したのは第一種型式認証。同社によると、第一種・二種いずれも国交省から型式認証を取得したのは今回が初だという。
＜第一種型式認証取得のための試験の様子＞
ACSLは3月末までにレベル4飛行の実施を予定しており、今後はPF2-CAT3の第一種機体認証取得に向けて、申請を進めていくとしている。
■「PF2-CAT3」主な仕様
外寸：1174mm×1068mm×601mm（プロペラ含む）
重量：【機体】5.5kg【バッテリー】3.3kg
最大ペイロード：1.0kg
最大離陸重量：9.8kg
最高速度：【水平】10m／s（36km／h）
【上昇】3m／s
【下降】2m／s
最大航続時間：【最低離陸重量時】20分
【最大離陸重量時】17.5分
補助安全装置：日本化薬社製パラシュート搭載
＜日本化薬社製パラシュート＞
