ダイセーホールディングスは8月28日、グループ会社のダイセーセントレックスの女性ドライバーの割合が16%になったと発表した。
同社は2012年から女性ドライバーの積極採用を始めていた。
ダイセーセントレックスでは、拠点を特定の地域に集中的に配置するドミナント展開のエリア内で運行時間が短い業務を組み合わせることにより、ドライバーの働き方に合わせた業務量で、柔軟に運行ルート・シフトが設定可能にした。また、乳がん検診無料受診など女性の健康をサポートする福利厚生があり、社内報・社内スマホアプリなど様々な媒体で情報発信することで、各種制度が取得しやすい環境を作り上げたことが大きな要因としている。
同社が女性採用を強化したのは、人手不足による採用困難の中で、経験者ばかりを採用するのではなく「未経験者」や「女性」など未だ他の企業が採用していないところで採用活動を行おうと方針を決めたことがきっかけ。
そのために、物流会社らしくないおしゃれなパンフレットを用意、個別の会社説明会で求職者のニーズに合わせた働き方を提案するなど工夫を凝らした取り組みを展開。
女性ドライバーからは、「母子家庭のため以前はトリプルワークをしていて子供との時間が全く無かった。当社では7時~15時の勤務で男性と同じだけ給料がもらえるので、仕事の掛け持ちが不要になり毎日子供とご飯を食べることができている。この会社に入って本当に良かった」との声があり、女性の社会的支援につながっているようだ。
また、セントレックスでは、女性だけでなく全員が働きやすい会社を目指し、2024年問題によって起こる収入減少に対して、個々の役割によってインセンティブで補える独自の制度を運用。制度導入により人材定着を図り採用コスト削減が見込める為、会社として制度にかかるコストが捻出できている。