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セイノーHD他/静岡県川根本町と新しい物流モデル構築で連携

2023年12月14日/3PL・物流企業

エアロネクスト、セイノーホールディングス、KDDIスマートドローン、静岡県川根本町は12月14日、町が目指す過疎化等の地域課題の解決に向けて、町内でのドローン配送実証事業を含む次世代高度技術の活用による新しい物流のビジネスモデルの構築を目的とした連携協定を同月12日に締結したと発表した。

<左からエアロネクスト 田路 圭輔CEO、 薗田 靖邦 川根本町長、セイノーHD 河合 秀治執行役員、KDDIスマートドローン 博野 雅文社長>
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静岡県の中央部に位置する川根本町(総人口6014人、面積496.72km2)は、大井川に沿った南北に細長い形状で、このうちの約90%を森林が占めている。自然の占める割合が多く、町の中心地から離れた集落が散見され、高齢化に伴う買い物難民の課題を抱えているほか、有事の際に孤立してしまう可能性のある集落も多く、災害などで道路が遮断され交通手段がない場合の物資輸送の課題もある。

連携協定を通して、今後は、これらの課題に対して、物流の最適化を目指し、ラストワンマイルの輸送手段にドローン配送を組み込み、地上輸送とドローン配送を連結、融合する新スマート物流システムを導入することで、買い物代行や災害時支援、医薬品配送等を行う仕組みを整備。課題の解決を目指す実証実験を実施しながら、次世代高度技術の活用による新しい物流のビジネスモデルの構築を、民間企業と行政が協働して取り組んでいく。

<12月3日と4日に実施したドローン配送の実証実験>
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エアロネクストのドローン事業を行うNEXT DELIVERYは、川根本町と12月3・4日に、災害時の孤立集落へのドローン配送を想定した2回目の実証実験を実施し、ドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流「SkyHub」の社会実装に向けて動き出している。

今回の連携協定は、その検討をさらに加速させ、相互の連携・協力により、ドローンをはじめとする次世代高度技術を活用した活動を推進し、地域発展に資する施策の推進を目的に締結したもの。

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