ニチレイが5月14日に発表した2024年3月期決算によると、低温物流セグメントの売上高は2573億5500万円(前年同期比5.4%増)、営業利益は158億3300万円(4.5%増)となった。
同事業では、国内・海外ともに保管・輸配送需要を着実に取り込むとともに、料金の適正化や業務効率化の推進、さらにはエネルギーコスト高による影響の緩和等で、増収増益を確保した。
業績の内訳は、国内が売上高1824億500万円(3.0%増)、営業利益139億1600万円(2.9%増)。海外が711億3700万円(11.6%増)、営業利益35億5500万円(47.7%増)。
国内では、新設拠点の稼働などによってリテール(TC)事業が堅調に推移したことや、3PL事業の拡大により増収となった。利益面では、増収効果に加え、エネルギーコストの影響を電力・燃料サーチャージの収受によって軽減したことや、業務効率化の推進により増益となった。
海外では、欧州地域でのエネルギーコストの安定化や料金改定効果の継続に加え、港湾地区での輸入貨物の集荷拡大や英国での保管・輸送一体型のサービス提供の推進、円安による為替換算影響も寄与し、増収増益となった。
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