AI教習所と損害保険ジャパンは6月10日、高齢ドライバーやペーパードライバーの増加、物流・運送業界のドライバー不足など諸課題に対応するため、データドリブンな運転評価に基づく新ソリューションの検討・開発および新サービスの構築を目的とした共同研究契約を締結した。
AI教習所は、AIと自動運転技術を活用した新しい運転教習システムを提供している。また損保ジャパンは、テレマティクス技術を活用したドライブレコーダー等の安全運転支援サービスを展開している。
両社が持つデータやノウハウを共有することでドライバーの安全運転を支援し、より精度の高い診断手法と行動変容へ繋がる効果的なトレーニング手法の開発を目指す。
具体的には、複合視点による運転評価に基づき、高齢者や物流・運送業界等のドライバーの運転寿命延伸や、安心・安全な運転ができる環境を整備し、「運転の人間ドック」構想実現に向けた実証実験計画の策定・実行を共同で行う。
さらにエコシステムの一環として、医療などの関係者と連携し、運転者の健康状態や運転能力を総合的に評価する仕組みを構築。適切なサポートやトレーニングを提供することで、ドライバーに安心・安全な運転を促す環境を形成することを目指す。
両社は今後さらなるパートナー連携を進め、さまざまなセンシング技術を活用して収集したデータを複合的に検証し、ドライバーの属性に応じた課題解決に取り組んでいく考えだ。