イクシスが開発した床面のひび割れ検査をAIで担うロボット「Floor Doctor」が、7月16日付けで国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS(New Technology Information System)」に登録された。
NETISとは、国交省が新技術の活用のため、新技術に関わる情報の共有及び提供を目的として整備したデータベースシステム。
<物流倉庫のひび割れ検査にも活用>
大規模物流倉庫等の建設では、引き渡し前完成検査におけるコンクリート面のひび割れ検査を目視で行っている。完成から引き渡しまでの期間で全面のひび割れ検査を行うには大規模になるほど多くの人員が必要となる。「Floor Doctor」はこうした検査を簡単な操作で、画像でリアルタイムに取得できるのが特徴。2019年10月からサービスを開始した。
既に大手デベロッパーやゼネコンなどを含む40社以上、累計面積500万m2以上の現場で活用されている。
検査方法は、オペレーターが手動でロボットを移動させ、コンクリート床面にあるひび割れの形状と位置情報を取得。発見したひび割れについて、AIで画像解析し損傷判定を行うというもの。
AR(拡張現実)を活用することで誰でも操作しやすく、撮影場所をリアルタイムで可視化し、数千~数十万m2のコンクリート全面のAIによるひび割れ検知と図面化が可能だという。
現場撮影時間は1グリッド(10m×10m)あたり約15分。
これまでの人の手に頼っていた検査報告書の作成時間の短縮にも貢献し、工数は約半分に削減。定期的な点検実施により、経年劣化の確認にも活用できる。
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