佐川急便は2月12日、飛脚宅配便1個あたりのカーボンフットプリントCFP」)を算定し、その数値を公表した。
それによると、算定の結果、飛脚宅配便のライフサイクル全体を通じたCFPは、1個あたり1.25kg-CO2e(個人向け荷物)となった。
このたびの算定は、環境省による「令和6年度製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」に採択されたことにより実現した取り組みとなり、輸送サービスを提供する物流企業が採択されたのは初めてとなる。
算定には、環境省と経済産業省が公表しているカーボンフットプリントガイドライン、同社が受託した荷物の代表的な輸送経路、平均的な輸送距離と重量を用いている。
同社を含めSGホールディングスグループでは、CO2排出量削減目標を掲げ取り組みを進めている。CO2排出量の削減を加速させるため、また社会問題のひとつでもある再配達の抑制といった顧客に「エコな選択肢」を提供する第一歩として、環境省のモデル事業に参加したもの。
今回の算定結果を踏まえ、環境負荷の大きい工程に着目してCO2排出量削減に取り組んでいくとともに、CFP算定を伝票に表示するなど利用者への認知にも活用し、さらなる再配達抑制に向けた取り組みを検討、実施していくとしている。
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