商船三井は3月18日、グループ会社のMOL ENERGIA(本社シンガポール)がSCGケミカルズ(本社タイ)との間で、新造液化エタン専用船2隻の長期定期用船契約を締結したと発表した。
SCGケミカルズは、タイの素材最大手サイアム・セメント・グループの完全子会社。1月に契約済みの3隻に加え、2隻を今回契約し、計5隻となる。
SCGケミカルズがベトナムの石化プラントで使用するエタンの輸送需要を、商船三井グループが一括して担う。
追加で新造する2隻は、2028年竣工の予定。1月に契約済みの3隻と同じく、三星重工業(本社韓国)で建造する。
本船は10万m3で、エタン二元燃料推進機関を搭載。従来の重油燃料船と比べ、温室効果ガス、硫黄酸化物、窒素酸化物の排出を抑制できる。
■本船概要
主要寸法:全長230m、船幅36.6m、満載時喫水11.9m
貨物艙・容量:GTT Mark IIIメンブレン、10万m3
推進機関:二元燃料(重油・エタン)ディーゼルエンジン
造船所:三星重工業巨済造船所
竣工予定:2028年上旬