飯野海運は3月21日、みずほ銀行が海運の脱炭素化を促進するために開始した「サステナブルシッピング・インパクトファイナンス」について、同行と融資契約を締結したと発表した。
この商品は、日本海事協会と連携して策定した評価手法を用い、融資対象船舶の環境性能をCO2排出削減の観点で評価。一定の基準を満たした船舶を対象に、みずほ銀行が融資を行うもの。
飯野海運が建造する大型液化エタン船が高水準で基準を満たしたことから、契約締結に至った。
同船は、重油のほか、従来の燃料油と比べCO2排出量が少ないエタンを燃料として使用できる二元燃料主機関を搭載しており、2025年後半以降に竣工する予定。
■案件概要
融資先:KNIGHTSBRIDGE NAVIGATION S.A.(飯野海運100%出資子会社)
貸付人:みずほ銀行
契約締結日:2025年3月21日
実行日:2025年10月(予定)
飯野海運/メタノール二元燃料焚き大型原油タンカーの建造を決定