飯野海運は10月23日、日本シップヤードでメタノール二元燃料焚き大型原油タンカーを建造し、出光タンカーとの用船契約へ投入することを決めたと発表した。
出光タンカー、日本郵船、日本シップヤードとの4社コンソーシアムで策定したデザインコンセプトに基づく船で、2027年竣工の予定。
この船は従来の燃料油に加えメタノールを燃料として使用でき、主機プロペラ軸の回転を利用して発電する軸発電機を搭載する。
二酸化炭素(CO2)、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)など、船舶由来の大気汚染物質を低減できるという。
飯野海運は、今後も安全・安定輸送に努めるとともに、環境負荷を低減する技術を積極的に導入し、持続可能な社会の実現に貢献したいとしている。
■本船概要
全長:最大339.5m
型幅:60.0m
型深:28.6m
満載喫水:21.0m
満載載貨重量:約30万9400トン
燃料:メタノールおよび重油