セブン工業は3月31日、自社敷地内に新たな大型木造倉庫を建設し、2025年2月に完成したと発表した。
<外部のCLT現し仕上げには、耐候性の高い木材保護塗料を使用>
倉庫は、非住宅分野での木造建築のモデルケースとして、耐震性・耐火性に優れたCLT工法と、20mスパンの大空間を実現するATAハイブリッドトラス構法を採用している。
平屋建て・床面積約900m2の大規模木造建築で、約200m3の木材を使用。すべて岐阜県産材で、柱や梁にはヒノキ集成材、壁にはスギの直交集成板(CLT)を採用し、自社工場で加工した。これにより、地域資源の活用と環境負荷の低減を実現している。
また、2024年10月に着工し、2025年2月に完成と、わずか5か月の短工期で施工を完了した。これは、CLT工法による迅速な組み立てと、ATAハイブリッドトラス構法の採用により、施工の効率化を図った結果だ。
新倉庫の建設は、プレカット加工量の増加に伴う製品在庫の置き場確保が大きな目的。最大1200m3の製品保管が可能となり、今後の生産量増加にも対応可能だ。
また、トラックの積み込みスペースを拡張し、物流業界の2024年問題(ドライバーの労働時間制限による輸送力不足)への対応を図ることで、出荷体制の合理化と効率的な物流の実現を目指す。
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