国土交通省が、「内航海運輸送力向上事業」にかかる補助金の申請受付を5月30日までに延長し、支援先を募っている。
この補助金は、内航海運業者が荷主と連携し、海上輸送力の向上に向け目標を設定したり、生産性向上のため設備投資したりすることを支援するもの。
物流の2024年問題を受け、トラックから船舶へのモーダルシフトや、航空燃料の海上輸送ニーズ増加に対応できるよう取り組みを強化する。
対象になるのは、「計画策定支援」と「実証支援」。計画策定支援では、荷主、オペレーター、オーナーが連携し、内航海運輸送力向上計画を策定するにあたり、専門家派遣にかかる費用等を補助する。
また実証支援では、内航海運海上輸送力向上計画に基づく取り組み効果を検証するため、機器や設備の購入費等を補助する。
例えば、船舶管理会社の活用による効率化・コストダウン、荷役・船上作業等の効率化、配船効率化などが実証テーマとして考えられている。
補助額の上限は、1件あたり1000万円(補助率2分の1)。第1回募集期間は3月3日から5月30日まで。
■内航海運輸送力向上事業費補助金
https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk3_000099.html