澁澤倉庫が5月12日に発表した2025年3月期決算によると、売上高786億2000万円(前年同期比7.1%増)、営業利益46億6800万円(9.3%増)、経常利益55億8300万円(9.7%増)、親会社に帰属する当期純利益49億800万円(31.6%増減)となった。
セグメント別の物流事業の売上高は726億8500万円(7.4%増)、営業利益38億8400万円(18.6%増)だった。
倉庫業務や陸上運送業務において、前期に取扱いを開始した飲料や工場内物流請負業務に加え、当期新たに取扱いを開始した医薬品や医療機器、食品等が寄与したほか、EC関連の取扱いが増加した。また、コスト上昇への対応として、適正な運賃や料金の確保に努めることで、収益性の維持に取り組んだ。
港湾運送業務は、前期に取扱いを開始した飲料の荷捌業務が寄与したほか、船内荷役業務の取扱いが増加した。
国際輸送業務は、輸入航空貨物の取扱いは増加したものの、アジア域内航路における海上運賃単価の下振れに加え、輸出入海上貨物や輸出航空貨物の取扱いが低調に推移したことから減少となった。
同社グループの強みである、飲料物流や多品種小ロット物流においては、拠点ネットワーク拡充による取扱量の増大をはかるとともに、DX推進の取組みを一層強化し、省人化とオペレーションの効率化を進め、業務プロセスの最適化に努めることで、採算性の向上に継続的に取り組んだ。
次期は、売上高790億円(1.0%増)、営業利益42億円(10.0%減)、経常利益51億円(8.7%減)、親会社に帰属する当期純利益51億円(3.9%増)を見込んでいる。
三井倉庫HD 決算/3月期の売上高7.7%増、営業利益14.1%減