プロロジスは5月27日、愛知県東海市でマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク東海1」を9月に着工すると発表した。2027年5月竣工の予定。
「東海太田川駅西土地区画整理事業」区域内で開発を進めているもので、隣接地ではBTS型の「プロロジスパーク東海2」の開発も計画している。
<完成イメージ。右側の建物が「プロロジスパーク東海1」、左側が「東海2」>
「プロロジスパーク東海1」は、4階建てで延床面積は約16万m2。大型車両が各階にアクセスできるダブルランプウェイを備え、敷地内は一方通行でスムーズな車両動線を確保する。
一方、「プロロジスパーク東海2」は、延床面積約6万3700m2の4階建てを予定。1階と3階にトラックバースを設け、スロープで大型車両が3階にアクセスできる施設を想定しているが、入居企業の要望に応じ、冷凍・冷蔵倉庫、重量物対応等の特殊仕様にも対応する。
2施設の開発地は、愛知県東海市の中核駅、名鉄常滑線「太田川駅」から徒歩8分に位置し、約34.4haに及ぶ土地区画整理事業区域内の産業物流地区にある。
伊勢湾岸自動車道・名古屋高速4号東海線が接続する「東海JCT」から約4.3kmの地点に立地。
開発区域西側の「西知多産業道路」は、名古屋中心部と中部国際空港をつなぐ地域高規格幹線道路で、2027年の全線開通に向け整備事業が進行している。
土地区画整理事業の施行に合わせ、隣接する位置に西知多産業道路の新たなインターチェンジ(仮称「大田IC」)の開設が予定。既存の「加家IC」からも1.8km、約4分の立地となる。
また、名古屋市中心部から約15㎞、名古屋高速を利用して約30分で到達でき、伊勢湾岸道路から新東名高速道・新名神高速道を利用することで、東西への広域配送も可能。西知多産業道路の全線開通時には、中部国際空港へ約20分で到達可能となる見込みという。
なお、この土地区画整理事業区域には、プロロジスパークのほか、広域交流地区にホームセンターやショッピングモール、学術文化地区に大学キャンパス、高次都市機能地区にマンションやビジネスホテルが立地予定。
進出予定事業者は土地区画整理組合や東海市とまちづくりに取り組んでおり、プロロジスとしても、物流施設の敷地内にイベントなどで活用できる近隣住民の憩いの広場を整備することなどを検討している。
■プロロジスパーク東海1の概要
開発地:愛知県東海市「東海太田川駅西土地区画整理事業」区域内
階数:地上4階建
敷地面積:約7万2800m2(約2万2000坪)
延床面積:約16万m2(約4万8600坪)
着工予定:2025年9月
竣工予定:2027年5月
■プロロジスパーク東海2の概要
開発地:愛知県東海市「東海太田川駅西土地区画整理事業」区域内
階数:地上4階建※
敷地面積:約2万9300m2(約8800坪)
延床面積:約6万3700m2(約1万9200坪)※
着工予定:未定※
竣工予定:未定※
※入居企業の要望に応じ変動
サンケイビル/首都圏で冷凍冷蔵倉庫3物件開発に着手、2027年竣工予定