パナソニックコネクトは5月28日、子会社Zetes(ゼテス)の倉庫実行管理システム「ZetesMedea(ゼテスメディア)」のオプション機能として、カメラや音声デバイスと連携できるようになったと発表した。
カメラを用いて複数バーコードを一括で読み取る「ZetesMedea Camera Verification(ゼテス メディア カメラベリフィケーション)」と、音声認識を活用し倉庫内でのピッキング作業を効率化する「ZetesMedea Voice Picking(ゼテス メディア ボイスピッキング)」を、6月から提供開始する。
<「ZetesMedea Camera Verification」の特長>
「ZetesMedea Camera Verification」は、カメラとZetesMedeaを連携することで、複数の荷物のバーコードを一括で読み取れる。
ハンドリフトやベルトコンベア上で移動している荷物のバーコードも読み取れ、既存の現場運用を変えずにシステム導入できるメリットがある。
またバーコードの読み取り結果をZetesMedea上のサーバーと自動照合。誤積載などの要因で計画外のバーコードが検出された場合は、管理者画面上でアラート通知され、誤出荷を未然に防ぐ。
<「ZetesMedea Voice Picking」の特長>
「ZetesMedea Voice Picking」は、作業順序や棚のロケーションなどの指示を音声で行う。紙伝票を見ながら行うピッキング作業と比べ、業務に集中できミスを減らせる。
作業指示はヘッドセットを介して行われるため端末操作は要らず、ハンズフリーでピッキング作業ができる。音声認識は日本語と英語に対応しており、管理者画面は日本語、作業員は英語といった運用もできる。
物流業界では、人手不足の深刻化や業務の複雑化に伴い、倉庫運用の効率化と生産性向上が求められている。特に倉庫内における検品作業やピッキング作業では、ベテラン作業員の減少に伴う検品やピッキング作業の迅速化や、新規採用の倉庫オペレーターの即戦力化が課題となっており、今回の提供開始に至った。
今後、自律走行搬送ロボット(AMR)や産業用ロボット、自動倉庫など、ZetesMedeaと連携可能なデバイス群やシステムのラインアップを強化していきたいという。
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