パナソニック コネクトは9月10日、100%子会社で、サプライチェーン実行系ソリューションのリーディングカンパニーであるZetesの配送進捗管理システム「ZetesChronos(ゼテス クロノス)」において、物流効率化法の定期報告に活用できる業務日報の出力機能を「業務日報サービス」として2025年10月から提供開始すると発表した。
ZetesChronosは、輸配送における稼働車両の位置や配送の進捗状況をリアルタイムに見える化することで配送業務の効率化を実現するソリューション。
国内物流ソリューション事業のコンセプトである「現場から始める全体最適化」に基づき、日本独自の法規制に合わせ、荷待ちや荷役等時間を可視化し、業務日報を出力するオプション機能を開発した。これにより、定期報告書作成の効率化を実現する。
「ZetesChronos業務日報サービス」の特徴は、作業実態に即した高精度な業務時間の自動取得を実現したこと。荷待ち時間や作業時間などの時間を自動で蓄積していくため、ドライバーは配送業務に集中でき、手間をかけることなく業務時間を記録することが可能。また、蓄積したデータは業務日報として出力することができるためドライバーの負荷を軽減しつつ、より高精度な業務実態の把握を実現する。
また、施設別に作業時間や荷待ち時間が管理可能。施設別に作業時間や荷待ち時間、積載重量などを業務日報に出力することで、管理者は課題のある施設を抽出することができ、改善活動に活かすことが可能だ。
さらに、物流効率化法における定期報告への活用が可能。特定事業者に課せられる定期報告では月の平均荷待ち時間や荷役等時間を報告する必要がある。このような報告に対し、今回出力可能となる業務日報を用いることで実態に即した時間を報告できる。また、日々の業務実態をデータとして残していけるため、問題が発覚した際にいつから発生したのかを追跡することが可能だ。
パナソニック コネクトでは、今後も、ZetesChronosのもつ個品管理のデータを有効活用したオプションのラインアップを強化し、物流の現場状況を正確に捉え、効果的な改善活動が可能となるサービスを提供することで配送業務の効率化と顧客のSCM変革を支援していくとしている。
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