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グッドマンジャパン/アンガス・ブルックスCEO:トップインタビュー

2016年12月02日/物流最前線

市場は拡大するが、賃料の上昇は期待できない

―― IoT化、ロボット化、自動化等、今後の物流施設の展開に変化は
ブルックス テクノロジーの進展とそれをどの程度採用するかは、顧客の戦略によるもので、私たちは、それに合致した施設をどう開発するのかが問われているのだと思います。大幅な自動化や高度なテクノロジーの導入は現時点では検討していないという顧客もいますから、どちらにもきちんと対応していくことが大切になります。ただ、そのための研究は日々行っています。

―― Eコマースの進展で、テクノロジーを取り入れた施設が増えました。
ブルックス 配送の高速化が進んでおり、Eコマースだけでなく、通常の小売企業でも即配の動きが顕著です。物流施設とオンラインで直結して、消費者にすぐに発送できる体制が必要ですから、テクノロジーを取り入れていくのは時代の趨勢でしょうね。

―― 日本は成熟市場、少子高齢化で物量も増えない、と言われますが。
ブルックス 確かに物量は増えず、売上が伸びないのであれば、あとはコストパフォーマンスの改善ですね。業務効率向上のニーズと、Eコマースの躍進により先進的な物流施設の需要は高まりを見せています。しかし、経済成長は限定的で不透明感が広がる市場において、物流施設の賃料が大幅に上がるとは思えません。ですから、グッドマンは今後も慎重かつ厳選した物件開発を行っていくつもりです。

―― 物流施設開発が停滞するということですか。
ブルックス そうではありません。ポテンシャルの高い開発機会を厳選し、少数の案件にリソースを集中し、質の高い施設とサービスを提供するという3つのポイントを実践していけば、持続可能な成長を実現できるはずです。グッドマンは、世界各国でビジネスを展開するグローバル企業です。マーケットの動向は、ある市場では好調でも、別の市場では軟調かもしれません。トータルビジネスの継続的な成長を実現することがグッドマンの方針ですから、セレクティブな開発戦略を崩すつもりはありません。

<グッドマン赤松台>
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<グッドマンのロゴマーク>
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