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タイミーを採用したシップス
コスト3割削減、波動性解消

2021年01月21日/物流最前線

<タイミーの創業時の写真>
20210118timee6 520x345 - 物流最前線/タイミー採用のシップス コスト3割削減、波動性解消

<シップスのリアル店舗>
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物流関係が主力になったタイミー
前身がミウラ&サンズのSHIPS

―― 各社の紹介と現在の状況について

小川 タイミーのスタートは2018年の8月からです。「すぐに働けて、すぐにお金がもらえる」というスキマバイトサービスを展開し、現在では160万人のユーザー登録数、3万超の店舗に導入してもらっています。数時間から働けて、応募・面接もないという新しい形のアルバイトサービスになります。よく面接無しだとリスクが高すぎないか、というご意見を頂くことがあります。事前にミスマッチを防ぐために、企業側は働いてくれたアルバイトを、アルバイトはその日働いた企業を評価する相互評価制度を整えています。また募集の際に、「物流倉庫経験者限定」といった条件を設定することも可能です。さらに実際の働きぶりをみて、そのまま直接採用していただくこともできます。

高橋 シップスは40~50歳代の人には「ミウラ&サンズ」の方が知名度は高いと思いますが、1975年設立、2020年で45周年になります。1975年当時はアメリカのライフスタイルを日本に取り入れるといった時代で、弊社代表の三浦が上野のアメ横で海外から輸入した衣料品を販売していたことが最初です。その後シップスという自社ブランドをメインに、シップスメンズ、シップスウィメンズ、シップスキッズ、2020年春からはシップスエニィーというブランドを展開しています。シップスエニィーはその名称通り、「誰でも、どこでも、いつでも着られる服」をコンセプトに、価格をメインブランド「シップス」の約7割に抑え設定しています。リアルな店舗は全国80か所、この中にはアウトレット店も含みます。物流部門はこの場所豊洲にて「シップスコントロールセンター」として自社運営しています。ここには物流部隊と品質管理部隊、EC関係の部隊が所属しており、現在、リアル店舗とECの2本立てで営業を行っています。

小川 EC関係はいつごろから開始されていたのでしょうか。

高橋 ECサイトは比較的早くから参入していて、15年ほど前にセレクトスクエアさんの出店が初めてでした。その後ZOZOさんや他のサイトにも出店を拡大し、自社ECサイトを2016年にスタートしました。

小川 現在の物量と建物のスペース的には状況はいかがでしょうか。

高橋 物量、スペースとも無駄がなくフル稼働という状況ですね。物流施設ディベロッパーさんともよく話をしますが、先進的大型物流施設が次々と満床稼働しているようで、今はなかなか空きが見つからない状況だと聞いています。今後、需要が増えていけば当社でも当然次の手を考えていかなければならないでしょう。それにしても、タイミーさんのことを最初に聞いたときは、「これだ」と直感的に思いました。このシップス豊洲センターでもやはり人手不足に悩んでいましたし、季節や時間の波動にも悩まされていましたからね。

小川 ありがとうございます。なかなかシステム的には理解されないこともあるので、直感的と言っていただけるのはありがたいです。実は、弊社の出資者の中にはプロロジスさんやSBSHDさんなどの物流関係の企業もいらっしゃるため物流には多少の関係がありましたし、私自身も品川の倉庫でアルバイトした経験があったため、物流関係業界への進出はスムーズにイメージすることができました。おかげさまで、現在では65%が物流関係の売上になっています。

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