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タイミーを採用したシップス
コスト3割削減、波動性解消

2021年01月21日/物流最前線

<タイミーの小川社長の講演の様子>
20210118timee8 520x339 - 物流最前線/タイミー採用のシップス コスト3割削減、波動性解消

<シップス豊洲センターの稼働の様子>
20210118timee9 520x347 - 物流最前線/タイミー採用のシップス コスト3割削減、波動性解消

シップスがタイミーを選んだ
タイムリーな縁と直感

―― シップスがタイミーを選んだ理由について

高橋 私がタイミーさんを知ったのは、人事部を通じてでした。実は弊社副社長の原がパルコディレクターズクラブで、ゲストで小川社長が講演していたのを聞き、懇親会で名刺交換し、それが人事部に伝わり、私に話が伝わったものです。そこでタイミーの内容を聞いたところ、先ほども申しましたが「これだ」と直感的に感じました。すぐに話を進めさせてください、とお願いしたと思います。採用が決定するまで1か月もかからなかったと思います。

小川 ありがたいことです。シップスさんへの説明時には、まだ物流施設関係での採用事例が少なかったものですから、システムの説明と共に、これからは物流分野に力を入れていきますとお話ししたと思います。シップスさんは物流関係企業からの導入の先駆けとなる存在だったため、他の企業への説明の際によく導入事例としてお話ししていました。現在多くの物流企業にご利用いただけているのは、シップスさんでの導入の影響が大きいと思っています。

高橋 タイミーさんを利用して劇的に変化したのは、必要な時に必要な人数で対応できるようになったということですね。

小川 今現在、採用の時間的シフトはどのような形態ですか。

高橋 午前中に2時間、午後3時間というシフトです。1日5時間です。従来の派遣社員の場合、1名採用で8時間の拘束時間でした。これを必要な時間だけにしてほしいと派遣会社とも相談していましたが、なかなか難しくて実現しませんでした。さらに、派遣会社自体も人手不足のようでした。それがタイミーさんを利用することで、一気に問題は解決しました。

小川 実際に採用にこぎつけるまでの時間的な要素はどうでしょう。

高橋 タイミーさんは携帯電話もしくはPCで募集しますが、基本は前日募集、場合によっては当日募集で、採用率は90%の非常に高い率となっています。募集を開始して3時間以内に60%が決まるというスピード感。このスピード感は何物にも代えがたいですね。さらに、評価制度ですが、アルバイトの方から評価されるGOOD率が99%ですので、安心して働ける良い職場だと言ってもらっているようなものです。自分で言うのも何ですが、直感は正しかったと(笑い)。

小川 GOOD率とは、アルバイトの人達が勤務後にその職場をGOODかBADで評価したものが蓄積されていく数字です。(*)しかしGOOD率が99%というのはすごいですね。働きやすい職場ということを現場の人が証明してくれていることですね。これまでに何人の方を採用されましたか。
(*)GOOD率は企業側だけでなくアルバイト側にも蓄積されます。

高橋 約1年で1147名募集して、1020名が採用・稼働となりました。稼働率は88.9%にもなります。

小川 GOOD率が高いだけに、リピート率も高いですね。タイミーはスキマバイトというコンセプトではあるものの、アルバイトの方々達の中にはなじみのある場所で繰り返し働きたいと思う方もいらっしゃいます。リピートして働きたくなるほど魅力的な職場環境づくりをしているシップスさんの姿勢には頭が下がります。

高橋 リピート率が悪い企業もやはりあるのですか。

小川 相対的にみて、リピート率が良くない企業もあります。しかしそのような場合は、どう人材を活かしていくか、どうコスト削減につなげられるか、どう慢性的な人手不足を解消していくかなどを企業に無料でアドバイスしています。これまで派遣社員で補っていたものをただタイミーに置換えようということだけではなく、もっと幅広い人材活用の形を一緒に構築していければと思っています。
ところで、お褒めの言葉だけでなく、何か不満な点などはございませんか。

高橋 いろいろ考えたんですけど、何もないですね。あるとしたら、これ以上タイミーの良さを宣伝しないでほしいということですね(笑い)。タイミーへの需要が増大すると弊社にもアルバイト不足の影響がでるかもしれないですからね。

小川 いえ、いえ(苦笑)、需要に応じた供給は今後とも欠かさないように全力でサポートしていくつもりです。ところで、ドタキャン等はありませんでしたか。

高橋 派遣会社さんの時よりは減っていますのでストレスには感じていません。ドタキャンは基本的にゼロにはならないものと思っています。

小川 ドタキャンするとその人はタイミーを利用できなくなる仕組みにしていますので、今後ドタキャンも減少していくものと見ています。さて、大きな課題として残っていたコスト面はいかがだったでしょうか。

高橋 コストは企業にとって一番大切な部分の一つですからね。そこで1年の実績を出してみました。2019年11月から2020年10月までの数字ですが、外部の雇用全体でタイミーの比率が96%になりました。コストは69%にまで落ちました。採用人数は145%と増えましたが、必要な時間に必要な人数で対応できたおかげで、コストは下がったということでこれは非常に大きな改善となりましたね。

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