タイミーを採用したシップス
コスト3割削減、波動性解消

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あらゆる産業で人手不足が叫ばれている今日、ドライバーや倉庫要員をはじめとした人材の確保は物流業界の多くの企業で喫緊の課題となっている。スキマバイトアプリの「タイミー」はそんな要望に応えるアルバイトマッチングサービスだ。すでに160万人を超える利用者数と3万を超える店舗での導入実績を獲得している。これまでは飲食業界中心の展開だったが、1年ほど前から物流業界にも拡大した。その契機の一つとなったのが、「SHIPS」ブランドで輸入アパレルと雑貨類を扱っているシップスの物流センターでの採用だ。主な人材確保が派遣社員の登用だった頃に、徐々にタイミーでマッチングしたアルバイトを迎えることで、コスト・波動性といった課題を解決していった。タイミーのプラットフォームの何が優れ、なぜシップスに定着したのか、タイミーの小川社長とシップス商品管理本部の高橋本部長に対談してもらった。 取材:12月22日 於:シップスコントロールセンター豊洲

<シップスの高橋本部長>
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<タイミーの小川社長>
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<タイミーのCM>

<シップスコントロールセンター豊洲>
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戦略の再構築を迫られた
新型コロナウイルス対応

―― 2020年コロナ禍の中の営業活動について

高橋 やはりこの期間、新型コロナウイルスによる影響はシップスも大きく受けましたね。特に4月7日の緊急事態宣言の後、全国80店舗で休店、スタッフも休業となりました。ただ、一部当番で店舗に出ていたスタッフもいましたが、私たちの物流部門は休むわけにはいきませんでした。EC分野では営業を続けていましたから、物流センターの稼働は続けていました。店舗や本社スタッフが物流センターにヘルプで応援に行くこともありました。大変な1年間でしたが、通常を100の売上とすると、今は70~80の売上状況にまでなっています。

小川 シップスさん同様、タイミーも困難に直面しました。会社を設立して以来売り上げはありがたいことにこれまで右肩上がりでしたが、緊急事態宣言を経てどんどん落ちていきました。それまで売り上げの65%を占めていた外食産業が大打撃を受け、2%ほどまで落ち込んでしまったことが要因です。このコロナ禍は飲食業の店舗の存続自体に関わっていますからね、アルバイト採用どころではありませんでした。売上げは決して単純に伸びていくものではないことを痛いほど思い知らされましたね。弊社の社員の顔色もどんどん悪くなり、経営者としてどう舵取りをするかが試された期間となりました。

高橋 現在のタイミーさんは物流関係で順調に拡大されているようですが、この時期は足元を見つめ直して、事業の未来を考える良い機会になったということでしょうか。

小川 おっしゃる通りです。完全に飲食業界に依存してしまっていたので、いずれは他の産業に広げないといけないなとは思っていました。今回の危機はそのきっかけになりました。どの産業にフォーカスするかをWithコロナ、Afterコロナを含めて考えたときに、物流分野に目が留まったのです。テレワークが始まりリアル店舗での購入からECでの購入が増加している一方、物流分野では人手不足が深刻化していることを聞き、徐々に物流分野にシフトしていきました。社員には本当に必要な産業・企業に真摯な対応を、とお願いしました。売れない商品を無理に売るのはどの営業マンにとっても嫌ですし、相手企業にとっても失礼極まりないですからね。それからは物流分野で順調に実績を積み重ねることができ、社員も明るい雰囲気になってきました。シップスさんでは店舗休業の時に従業員の方への対応ではご苦労があったのでは。

高橋 当初、シップスでも、確かに厳しい状況を従業員は感じていました。そうするとやはり誰しも不安に陥りますし、暗くなりますね。そこで、弊社はこの問題に全力で取り組んでいて、今後の運営も全く心配はない旨も併せて伝え、店舗の閉鎖も行わずにやってきたことで、社員に安心感を与えることができたものと思います。基本的に従業員やアルバイトの数も減らしていません。

小川 やはり安心感を与えることは重要ですね。社員に対しては、正直コロナによる影響は計り知れないが、舵をしっかり取るので安心してほしいと伝えました。必要な分の資金はしっかり調達を進めるので、各自の業務に集中してくださいとお願いしました。

高橋 弊社は現在、各店舗とも営業を再開していますが、まだまだ客足は鈍く7~8割程度です。このような中、新しい動きも出てきました。客足が減った分、一人ひとりの接客時間に十分な時間がかけられるようになったことです。今、店舗を訪れている顧客に対してきちんと対応し、大切に扱う行動をとれるようになったことです。忙しいときはやはり接客時間は必然的に短くなり、十分な接客ができないこともありました。このような時代ですから、各自ができることは、今現在自分の持ち場でどれだけ集中して業務を遂行できるかだけですからね。

小川 素晴らしいです。こういう時期の困難さに対して逆手にとってプラス思考での取り組みをされているということですね。

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