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JPR/ 共同輸送マッチングサービスの無償モニター企業募集

2021年06月04日/IT・機器

日本パレットレンタル(JPR)は6月4日、「共同輸送マッチングサービス」のモニター企業の募集を行うと発表した。

<マッチングサービスの概要>
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モニターに登録された企業には、無償でサービスが公開され、後日サービス改善のためのインタビューに協力してもらう。モニター利用の期間は2021年8月末までを予定している。

このサービスは、多数の企業の輸送経路等をデータベース化したうえ、AIによって業界を跨いだ荷主企業同士をマッチング。共同輸送によって実車率や積載率の向上、CO2排出量の削減を図り、飛躍的な物流の効率化を実現するサービス。

荷主とドライバー(車両)をマッチングする「求貨求車」とは異なり、荷主と荷主をマッチングするところに他のサービスとの違いがある。実際に、一部の荷主企業からは、「同業種同士の取り組みは一巡した」「全くの異業種の企業とは対話のきっかけが見つからない」といった声が聞かれている。

このサービスの独自性として、他社との共同輸送を希望し、自社の輸送経路を登録する企業が増えることで、データベースに蓄積される経路の数と多様性は、より豊かになっていく。JPRは、レンタルパレットを利用の顧客以外の企業にも、積極的に声がけをし、すでに多様な業種の企業の輸送経路がデータベース化され始めている。

なお、すでにテスト利用を開始、または開始を予定している企業数は約40社、これらの企業により新規登録される輸送経路の数は約1万を超えている。

群馬大学および明治大学との産学共同研究によるAIによって、経路、想定運賃や荷量の需給・季節変動等も考慮したマッチングを実現する。また、往路・復路の組み合わせだけでなく、3つの経路を結ぶマッチングや同一経路で混載を行う相手を探すマッチングなどの機能を実装している。

なお、このサービスは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「Connected Industries 推進のための協調領域データ共有・AI システム開発促進事業」 により研究開発されたシステムをベースにしている。

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