商船三井/AI使った自動車船積み付け計画自動作成を本格運用

2021年09月21日 

商船三井は9月21日、グループ会社の商船三井システムズと、AI技術の数理最適化を使った自動車船の貨物積み付け計画自動作成システムについて9月から実業務での本格運用を開始したと発表した。

<商船三井の自動車船(イメージ)>
20210921syosenmitsui - 商船三井/AI使った自動車船積み付け計画自動作成を本格運用
数理最適化は、AIの基盤技術の一つ。具体的には、意思決定・問題解決のための一つの手段で、与えられた制約条件の下で目的関数を最小または最大にする解を求める。資産運用、配送計画、電力運用、スケジューリングなどの分野で活用されている。

商船三井は、自動車船オペレーターとして世界最大規模の約100隻を運航。近年は、自動車メーカーをはじめとする顧客の輸送ニーズ・物流パターンが多様化していることから複雑な積み付け計画が必要となり、作成時間も長くなる傾向になる課題があった。

こうした中、同社は、2019年から大阪大学の梅谷俊治教授の協力を得て、数理最適化技術を使って、膨大な組み合わせの中から最適な「配船計画」を短時間で導き出すアルゴリズムと、効率的で貨物の安全性を考慮した「積み付け計画」を短時間で作成するシステムを開発。「積み付け計画」では、システムの導入で計画作成時間を40%削減したという。

商船三井では、システムを活用することで、迅速な意思決定や属人性の排除、顧客への対応スピード、集荷力の向上を見込む。同時に、荷役効率の向上によって、自動車輸送事業での温室効果ガス排出量の削減にも寄与できるとしている。

また、荷ぞろいや運航スケジュールを考慮に入れながら、船の積載可能数量に対し貨物量をコントロールして、船のスペースを最大限有効活用する「スペースマネジメント業務」での数理最適化活用の検討も始めており、自動車船業務の業務効率化をさらに進める。

この記事をシェアする

最新ニュース

物流用語集