プロロジスは1月19日、物流業界の課題のひとつである共同輸送への取り組みを促進し、持続可能な物流インフラの実現を目指すワークショップ「共同輸送コミュニティ」を開催したと発表した。
同社によると、「共同輸送コミュニティは、荷主企業の実務責任者が参画し、企業・業種の垣根を越え、共同輸送を実現するために必要な情報交換や、成功・失敗事例の共有をする場」。同社のカスタマー企業である食品・飲料メーカーや、電化製品メーカー・卸、教育・玩具メーカーなどに勤務する7社8名の実務責任者が参加し、月に1度、開催している。
全6回のワークショップでは、共同輸送のスペシャリストを講師に迎え、知識の習得や参加メンバー同士の課題の共有、実践と個別フォローの機会を提供。また、コミュニティの参加後も物流の未来について語り合い、切磋琢磨できる人的ネットワークの形成に寄与することを目指している。
プロロジスは、2018年から「コンサルティングサービス」を提供しているが、共同輸送については、実施に向けて当事者間で調整を進めることは難しく、中立的・第三者的立場で旗振りを行う役割が求められていることを踏まえ、各社が抱える悩みや課題を顕在化させる場として「共同輸送コミュニティ」の開催に至ったという。
物流業界では、2024年問題やドライバー不足といった問題、ESG経営のために環境負荷低減への取り組みが喫緊の課題となっている。共同輸送はこれらの課題解決に寄与する施策の一つとして期待される。
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