ロジランドは7月26日、物流現場での熱中症対策に設備工事不要で導入可能な「パレットエアコン」の提供を開始すると発表した。同事業は、物流施設開発の領域を超え、物流現場の課題解決に貢献するため、同社が新たに提供するサービスの第一弾。
「パレットエアコン」は、物流現場で利用されるパレットと、エアコン室外機・室内機が一体となっており、導入工事不要なのが特徴。そのため、即導入可能かつ退去時の原状回復工事も必要ない。移動もフォークリフトやハンドリフトで簡単にでき、使用したいエリアを効率的に冷却できる。ファニーデベロップメントが開発し、特許を出願している。排気ダクトを天井に向けることで、熱気は上部に排出され、涼しい空気のみ人に届く仕組み。エアコンからの排水を貯める排水タンクを(容量200L)も完備している。
物流施設は構造上熱がこもりやすく暑さを感じやすい傾向にある。働く人の安全面を考え、熱中症対策として空調設備の導入ニーズが高まっているが、空調設備の導入コストとあわせて退去時の原状回復工事をふまえると、想定以上に多額のコストが発生するという課題も生じている。
こうした背景からロジランドは「パレットエアコン」を自社が開発する物流施設に限らず、全ての物流施設に提供する。同社は「新たなる物流価値の創造」を目指し、顧客目線を大切にしながら既存の枠組みにとらわれない柔軟な発想で、今後も物流を軸とした挑戦を続けていくとしている。
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