コクヨサプライロジスティクスは12月13日、千葉商科大学 サービス創造学部の流通・物流とロジスティクスを研究するゼミナールで、10月5日~11月30日にかけて学生の物流に関する学びをサポートする取り組みを実施したと発表した。
今回の取り組みでは、BtoB通販を主体とし、8時から22時までの間に2万件以上の注文に対応している東京の物流センターという前提条件のもと、「ワーカーの呼び込み、定着を達成するために必要なもの」をテーマに設定。
少子高齢化に伴う労働人口の減少や「3K(きつい、汚い、危険)」といわれる業界イメージなどに起因し、多くの人員を必要とする倉庫内での作業を支えるワーカーが集まりにくいことに着目し、他社比較を始め要因の分解・分析をグループごとに行いながら、解決策を考察し、グループごとに発表を行った。
同社では、テーマの設定と提示、倉庫内の見学を含めた物流現場の現状の提示、中間・最終発表に対する講評など、物流業界にある自社の知識を生かしながら学生の学びをサポート。
学生からは、「実際に物流の現場を見ることで、少しずつではあっても機械化が進んでいて女性が働きやすい環境も整いつつあることを知った。しかし、まだまだ全国の倉庫内の働きにくさは消えていないように感じるため、講義やゼミを通じて物流についての理解を深めつつ、今後もさまざまな課題と向き合って解決に向けてのアイデアを出せるように努力したいと思った」などの感想があった。
同社による千葉商科大学との連携は、2021年から開始しており、今回で3回目の実施。同社では、取り組みを通して、学生の視点で見た物流を認識し気付きを得ることで、持続的な物流の実現の一助とするとともに、大学生の物流業界への理解や関心を深めることを後押しするとしている。