AZ-COM丸和ホールディングスは12月29日、国土交通省が行うドローン等を活用したラストワンマイル配送実証事業として、霞ヶ浦上空を活用した公開配送試験を2023年11月25・26日の2日間で実施したと発表した。
今回の事業は、茨城県かすみがうら市、美浦村、行方市の2市1町の協力を得て、同社とグループ会社でデータ保管やBPOサービスを提供するアズコムデータセキュリティ、環境ビジネス及びロボット関連業務を展開するeロボティクス茨城等が連携して取り組んだもの。
ドローンと自動配送ロボットによる霞ヶ浦上空を活用した先進的なラストワンマイル配送を実現することで、キャンプ場や公園、サイクリストの休憩所などが点在している霞ヶ浦周辺での店舗不足を解消し、アウトドアレジャー客の利便性を向上させることを目的として実施した。
実証1日目(11月25日)は、美浦村・大山~行方市・天王崎公園のルートで往復配送を実施。
往路では、発地点の美浦村から着地点の行方市天王崎公園まで8.9kmを、美浦村のゴジラカレー8食分をドローンで配送し、到着後は自動配送用UGVでキャンパーの元まで運搬。復路では行方市の特産物であるさつまいもを使った焼き芋を届けた。
なお、実証2日目(11月26日)は美浦村・大山~かすみがうら市・CAMPieceかすみがうらのルートでの配送試験を予定していたが、天候不良(強風・降雨)のため試験は中断された。
AZ-COM丸和ホールディングスは、ドローンと自動配送ロボットによるラストワンマイル配送について、国土交通省が進める「手ぶら観光」に活用することで、インバウンド需要を見据えた旅行市場の拡大への寄与も目指している。
同社は今回の実証について、「事業展開に向けての課題と改善点が得られ有意義な実証となった」とコメント。12月26日に実証実験の成果を国土交通省へ報告した。
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