ロジスティードは6月20日、大和ハウス工業とイオングローバルSCM、花王、豊田自動織機とともに取り組んでいた「AI・IoT 等を活用した更なる輸送効率化推進事業」が終了したことを受け、主な成果を発表した。
経済産業省資源エネルギー庁公募事業として2021年9月~2024年3月の間、段階的に物流効率化機器の導入と技術検証、事業者間を横断する情報システムの開発・検証を実施した。
取組みではサプライチェーンの結節点である物流センターの“入荷”と“出荷”に着目。
自動運転フォークリフト等の効率化機器を用いた自動化・効率化や、事業者間共通システム構築とデータ連携、トラックの待ち時間の短縮による効率化とエネルギー削減の3点について、サプライチェーン全体の効率化とエネルギー消費量の変化を検証した。
<実証事業のイメージ図>
その結果、物流効率化機器等の使用により、発着地点におけるドライバーの待機時間を半分以下に削減できることが確認できた。
また、事業者間のデータ連携により輸配送業務全体でドライバーの業務時間を平均34.5%削減。
さらにトラック待ち時間短縮により、輸配送におけるエネルギー消費量(CO2排出量換算)を約6%削減した。
事業を通じロジスティードは、「物流効率化機器を実際の現場に導入することで運用ノウハウを確認できた」「事業者を横断する共通システムの開発によりサプライチェーン上の企業の壁を超えた取り組みに向けた基盤づくりができた」と考えている。
こうした知見を活かし、今後も引き続き、物流の2024年問題に伴う輸送力不足や少子高齢化などの課題に取り組んでいくとしている。