在庫・倉庫管理システムを提供するダイアログは8月22日、倉庫管理システム(WMS)選定の失敗経験がある運送・輸送業の会社員111人を対象とした調査の結果を発表した。
調査は、今年3月にネットで実施。結果によると、WMS導入で失敗したことの1位は「取引先や現場との連携が取れていなかった」だったことなどが分かった。
導入に関して失敗したと感じたことは何かを複数回答で尋ねると、「取引先や現場との連携が取れていなかった」(39.6%)がトップで、「現場のニーズと機能が合っていなかった」(37.8%)や「WMSの機能が自社のサービスに合っていなかった」(32.4%)などが挙がった。
導入に失敗した要因についても尋ねると、「現場側の意見を取り入れていなかった」と「既存システムとの相性を考慮できていなかった」がそれぞれ42.3%と高く、続いて「情報収集が不足していた」(41.4%)などの回答があった。
失敗したことによるしわ寄せとしては、「出荷ミスや遅延の発生」(49.5%)、「業務フローの複雑化」(37.8%)、「業務効率の低下」(36.0%)などとなっている。
一方、失敗したと感じても「そのまま使い続けた」(54.1%)という人が最も多い。「使わなかった」は22.5%、「リプレイスを行った」は23.4%だった。
そのまま使い続けた人にその理由を質問すると、「高い費用がかかるため」(65.0%)がトップで、「リプレイスのための情報収集が面倒だったため」(38.3%)、「組織の変化や成長に伴い、システムが将来的には適切になると考えたため」(30.0%)が続いた。
調査を踏まえダイアログは、「より多くの企業が効率的にWMSを活用するには、ニーズに応じた柔軟なカスタマイズやサポートができるサービスを使ってみて」としている。