プロロジスは12月4日、住友生命保険相互会社とバーチャルPPA(Power Purchase Agreement=電力販売契約)サービス契約を締結したと発表した。
プロロジスが開発した物流施設「プロロジスパーク岡山」と「プロロジスパーク盛岡」の屋根に設置する太陽光発電設備を活用する。
提供開始は2025年12月から。住友生命にとって、バーチャルPPAサービスの活用は初めて。不動産業界がバーチャルPPA契約を締結するのは珍しいという。
一般に「PPA」は、発電事業者が電力の需要家に再生可能エネルギー電力を直接売却する契約形態を指すが、「バーチャルPPA」は、電力とその環境価値を切り離し別個に流通させる形態をいう。
需要家はこれまで通り小売電気事業者と電気需給契約を結びながら、契約対象設備の発電量分の環境価値を証書として手に入れることができる。
需要家は、新たな再エネ発電設備に直接投資できるため、社会全体の再エネ拡大にも貢献できる。
この仕組みを使いプロロジスは住友生命に、「岡山」の太陽光発電設備の発電量全1.2メガワット分の環境価値と、「盛岡」の屋根太陽光発電容量5.7メガワット分のうち4.6メガワット分を、20年にわたり提供する予定。
太陽光設備が大型の物流施設に設置されていることや、FIP基準価格が高い「屋根設置」太陽光を活用できることなどが評価され、長期締結に至った。
「盛岡」の発電容量の残り1.1メガワットは同施設への自家消費へ振り分ける。
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