商船三井は12月12日、三菱商事と大気中からCO2を回収するDirect Air Capture技術を開発するClimeworks AG(クライムワークス)と共同で「技術系CDR(Carbon Dioxide Removal)の新たな市場創出に向けた議論と意見交換を行うイベント」を主催したと発表した。
イベントは、世界各地のCDR市場の動向やそれぞれが抱える課題を共有し、新たなビジネス機会を創出することを目的として12月4日~5日に東京の三菱商事本社にて開催され、プロジェクトデベロッパーや大手企業が国内外から54名が参加した。
参加したCDRデベロッパーはそれぞれのプロジェクトの特徴や魅力を紹介し、今後の成長性について活発な質疑応答が行われ、グループ討議では、クレジット市場の課題や将来の方向性について意見交換が交わされた。
商船三井グループは、海運業を中心に様々な社会インフラ事業を展開し、環境保全を始めとした変化する社会のニーズに技術とサービスの進化で挑むことをグループビジョンとしている。
同社は脱炭素が難しい業界の中で、バリューチェーンを超えた緩和(BVCM)に取り組んでいる数少ない企業の一つ。自社バリューチェーンからのCO2排出量を削減しつつ、ネガティブ・エミッションの普及拡大を支援する取り組みを推進する。
本件はグループビジョンに加え、経営計画「BLUE ACTION 2035」で掲げる海洋事業、非海運事業の拡大、「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」での戦略の一つ「グループ総力を挙げた低・脱炭素事業拡大」にも合致する取り組み。商船三井グループは、人・社会・地球のサステナブルな発展に貢献し、青い海から豊かな未来をひらく。
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