西濃運輸は3月31日、スキマバイトサービス「タイミー」を運営するタイミーと連携し、1年間で92名がスキマバイトを経験したのち正社員として入社したと発表した。
この取り組みは、2024年2月に締結された、持ち株会社であるセイノーホールディングスとタイミーとの資本業務提携の成果として実現した。
物流業界は近年、2024年問題や少子高齢化に伴い、深刻な人手不足に直面している。西濃運輸ではこれまで、集約拠点新設による物流効率化や、2車1名・3車1名運行による宿泊を伴う運行便の見直し等、労働環境改善を進めてきた。
タイミーとは2020年から連携を開始し、ロジスティクス分野での軽作業や荷役作業、ドライバーの補助作業員などのアルバイト従業員採用に関して、協力関係を築いてきた。
これにより2024年2月からの1年間で、全国で92名がタイミーでスキマバイトを経験して西濃運輸の正社員となったが、これは西濃運輸が1年間で採用した正社員全体の約10%にのぼる。
採用された正社員のほとんどが20代~40代で、物流業界未経験者も多いが、スポットワーカーとして物流業務を実際に経験してからの正社員登用となるため、スムーズな採用につながったという。
両社はこの取り組みが業界全体の人材確保・育成のモデルケースとなることを目指しており、物流業界のさらなる発展に貢献していく考えだ。
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