プランティオは4月24日、IHIと野村不動産が共同で開発した「Landport横浜杉田」の屋上にスマートコミュニティ農園の設置が採用されたと発表した。
<「”Vegestic Farm” Yokohama Sugita by grow」完成予想 CG>
マルチテナント型賃貸物流施設では国内初(プランティオ調べ)となるスマートコミュニティ農園「”Vegestic Farm” Yokohama Sugita by grow」は、プランティオがフィールド(農園)の設置と運営協力を実施する、施設は2025年6月に開園する予定だ。
施設は、プランティオが提供するデジタルファーミングプラットフォーム「grow」を搭載した、食と農を体験するためのDX化された共同運営型の農園(スマートコミュニティ農園)。プランティオが独自開発したIoTセンサー「grow CONNECT」を活用して土壌水分量・温度の分析、水やりのタイミングなどをタイムリーに「grow アプリ」を通じて利用者に通知し、スマートに野菜を共同栽培しながらコミュニティを活性化することができる。
これまでプランティオはビルの屋上、マンションや商業施設などにスマートコミュニティ農園を設置し運営をサポートしているが、今回物流施設向けに初めて導入が採用されたもの。
「オープン・シェア型」物流施設というコンセプト実現に寄与するため、地域の活性化や食農の学びの場づくりや企業間交流、憩いの場としての利用、ワーカー参加型のワークショップなどを通じて、ワーカーのワークライフバランス向上に貢献する。併せて、防災の観点からも有事における野菜の備蓄としての機能を備え、”安心で安全な食と農”とともに”土と種が身近にある安心感”を創出する。
また「Landport横浜杉田」内の広場「LandHOOP(ランドフープ)」で杉田地域の歴史的樹木である「杉田梅」が植樹され今後文化発信や保護活動が実施されることにちなみ、施設では、日本古来の貴重な在来種であり江戸時代に多く生育していた「杉田梅」をモチーフとして江戸時代の食や農にちなんだコンテンツを随時提供する予定だ。
将来的には地域の人々を迎え入れ、持続可能な食と農的活動を通じた交流の場を目指す。
なお、「Landport横浜杉田」は、「オープン・シェア型」物流施設として、屋上農園や施設内の広場・樹木など、施設が有する様々なリソースを地域イベントの開催場所や防災拠点として広く共有することで、施設や地域の関係者が繋がり合い、地域の雇用や防災レジリエンス向上などの価値を創出できる施設。物流の自動化や人手不足への対応策として、主に「自動倉庫のビルトインによる自動化・省人化への環境整備」や「地域コミュニティ活動の促進による雇用機会の創出」などによるハード面・ソフト面の両方からの解決策を提案している。
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