CBREは6月22日、物件検索サイト「PROPERTY SEARCH(プロパティサーチ)」で、倉庫を移転や開設する際の流れや注意点をプロの視点で整理・解説した「改訂版 物流移転マニュアル」を公開したと発表した。
このマニュアルは、移転理由や移転条件の明確化、現施設の状況や契約内容の把握をしたうえで、自社に最も適した倉庫を探せるように、物件選定のチェックポイントを解説している。
また、移転や新設に際して、滞りなく業務をスタートできるように、行政機関への事前相談や届出についても、チェックポイントを整理している。
新型コロナウイルス感染症の影響による消費スタイルや生活様式の変化を受けて、企業は在庫や物流に対する考え方の見直しを求められている。テナントが求める立地やスペックはより細分化され、今後ますます多様化していく。また中長期的には、サプライチェーンの見直しによる拠点分散や、通販の拡大で、物流施設の需要はさらに増加することが予想される。
このマニュアルは、こうした変化に対応し、移転や新規開設を検討している荷主やテナント企業が、移転プロジェクトのタスクを網羅的に把握し、プロジェクト全体を管理するツールとして役立てることができる。
■「改訂版 物流移転マニュアル」の主な内容
STEP1 移転計画をスタートさせる前に
物流拠点を移転させる理由を明確にする
移転を実施する上での条件を設定する
今使用している施設の現状と物流不動産マーケットを把握する
STEP2 自社に最も適した倉庫を探す
物流施設の募集物件情報を収集する
候補の中から移転する物件を選定する
STEP3 適切に賃貸借契約を結ぶ
移転先の貸主と契約を締結する
退去する施設の契約を確認する
STEP4 移転手続きと、 業務のスタート
移転や新設に係る事前相談・届出・手続きをする
入居した施設での運用や維持管理を行う
■「改訂版 物流移転マニュアル」
https://www.cbre-propertysearch.jp/brochure/id-moving-manual/
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