ANAホールディングスが10月30日に発表した2026年3月期第2四半期決算によると、ANAブランドの貨物売上高は国際線が869億円(前年同期比2.1%減)、国内線が109億円(2.4%減)となった。
国際線貨物では、米国の関税政策により中国発北米向け三国間貨物の需要が伸び悩む中、アジア発北米向け貨物の取り込みを強化したこと等から、輸送重量は前年同期を上回ったが、為替の影響に加え、自動車関連やEコマースの需要が減退したこと等により、売上高は前年同期を下回った。
路線ネットワークでは、需要動向を見極め、必要に応じて貨物専用機の運航路線や供給量を柔軟に調整したほか、北米路線では他社によるエアラインチャーター便の運航を継続し、収益性の確保に努めた。
また、8月に新たにグループ化したNCAでは、貨物売上高が350億円だった。米国の関税政策による中国発北米向け三国間貨物の需要減退の影響を受けたが、アジア発北米向けAIサーバー関連等の貨物の取り込みを強化した。
路線ネットワークでは、9月から成田=フランクフルト線を開設した。今後、ANA・NCAの貨物便ネットワークを最適化し、更なる収益の拡大を目指すとしている。
ANA/8月の貨物重量は国際線15.1%増、国内線2.8%増