三井倉庫は1月13日、動産担保融資支援サービスを開始したと発表した。
動産担保融資(ABL)は企業の事業に基づくさまざまな資産の価値を見極めて行う貸出のことで、主に、企業が不動産以外の動産(在庫や機械設備等)・債権(売掛金等)などの流動性の高い資産を担保として借り入れを行う。
従来の動産担保融資では、借入人自身が担保在庫を管理するケースが一般的で、金融機関による在庫の管理保全や日々の在庫量のモニタリングの方法が動産担保融資の普及の課題となっていた。
三井倉庫は営業倉庫としてのノウハウに基づく担保在庫の管理保全に加え、入出庫を管理する倉庫管理システムとリアルタイムで連動するABL在庫管理システムを金融機関へ提供することで、動産担保融資の円滑な実施を可能にしている。
なお、倉庫会社が第3者として情報システムによる金融機関へのモニタリング情報提供等を中心とした在庫管理を実施する、日本初のケースとなる。
現在、同社は各金融機関と連携しながら、各都道府県においてABL倉庫会社全国ネットワークを構築中。同様のスキームを積極的に全国展開することで、各金融機関が推進するリレーションシップバンキングの強化に貢献するとともに、既存の物流サービスの付加価値を高めることで、顧客満足の向上に努める、としている。
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三井倉庫
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三井倉庫/いすゞロジスティクスと物流環境大賞「特別賞」共同受賞