JFEエンジニアリングは10月17日、仙台塩釜港で整備される港湾荷役岸壁で、新型ジャケット桟橋の製作を受注したと発表した。
<アーク矢板ジャケットの完成イメージ図>
今回受注した岸壁構造には、同社が耐震性の高いジャケット工法をさらに改良した新技術「アーク矢板ジャケット工法」が用いられている。
「アーク矢板ジャケット工法」は、ジャケット本体に埋立土を支える土留め壁を円弧状(アーク)にして一体化することで強度を高め、土留め壁の鋼重を大幅に低減し、さらに控え杭が不要となった。
材料費や現地施工費の低減により全体工事費20%のコストダウンと、全体工期を10%程度短縮することが可能となった。
同社では、今後整備が計画されている国際戦略港湾などに対して、「アーク矢板ジャケット工法」の技術提案を進めていく。また、東日本沿岸地域の震災復興整備においても積極的に提案していく。