プロロジスは4月5日、千葉県習志野市の「プロロジスパーク習志野5」を竣工し、公開した。
竣工式でプロロジスの山田御酒社長は「この場所は2013年12月に日本軽金属さんから譲渡の話があり、交渉を続け、2014年12月に引き渡しを受け、2015年2月に着工した。これまでの経験を生かし、さまざまな工夫を凝らし、最先端の物流施設に仕上げている。そして、それがプロロジスの基本スペックになり、業界の基本スペックにもなると思っている。また、最近の物流動向では、雇用問題が深刻さを増している。この場所は住宅集積地が近いことから、従業員確保には優れた場所だけに、大きなアドバンテージだと思っている。年内には安定稼働に入る予定だ」と話した。
宮本泰介習志野市長は「政府が1億総活躍社会を掲げているが、その基本となるのが、生産と消費。その二つを結びつけるのが物流であり、物流施設が活発になればなるほど1億総活躍できる社会が生まれるものと考えている。それがひいては納税につながり、それが市民サービスを充実したものにする好循環につながる。その実現を目指すために、習志野市としても、道路の拡幅などについて、みなさんと協議して解決していくつもりだ」と述べた。
設計・施工の安藤・間(ハザマ)の野村俊明社長は「プロロジスさんとはこのプロジェクトが初めて。竣工まで、建設作業に延べ30万時間、無事故・無災害でやり遂げた。安全と品質は一緒、真価を問われるのはこれからだとも思っている。この物件では外装材選びなどでも、より高品質のものを選定した。これまで、商業施設や物流施設も手掛けてきたが、このところ物流施設の需要が伸びていることは確かだ」と話した。
テナントについては、交渉を進めている最中で現在のところ正式なテナント発表はないが、同社の方針である1年程度かけて決めるとしており、年内には安定稼働できるとしている。
館内内部
プロロジス/フクダ&パートナーズと郡山市に物流拠点集積パーク