新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とゼンリンは6月2日、3次元地図を用いたドローン自動飛行支援システムの実証実験を北九州市内の学校跡地で実施した。
実証実験では、実際の都市を模擬した環境として、学校跡地の校舎、樹木やフェンスなどを活用し、目的地までの基本飛行、障害物回避、バッテリー切れなどトラブル発生時の安全行動の3つのケースを想定した検証を行った。
今後、この実証実験で得られた知見をもとに、システムの改良を続け、都市部などの有人地帯での自動飛行の早期実現を目指す。
なお、この事業は、昨年の経済産業省およびIoT推進ラボの第2回先進的IoTプロジェクト選考会議「IoT Lab Selection」で、準グランプリとして選定・表彰されたもの。
■実証実験の内容
日時:2017年6月2日(金)
場所:北九州市立風師中学校跡
内容:
基本飛行:目的地までの安全なルートの飛行
離陸し、グラウンドのネットと校舎の間を抜け、屋上へ着陸。
障害物回避:障害物や気象を判断し、適宜最適なルートの選択
グラウンドを離陸して校舎を目指す。途中、樹木などの障害物があり、それを安全に避ける最適なルートへ変更し、ゴールへ着陸。
安全行動:バッテリー切れなどトラブル発生を想定した安全な場所への着陸
離陸してネット沿いを飛ぶ途中で、トラブル発生を想定し、ルートを外れて最寄りの安全な着陸地点へ着陸。