ヤマト運輸は9月25日、路線バス・コミュニティバスで宅急便を輸送する「客貨混載」を奈良県で初めて実施すると発表した。
10月1日から来年3月31日まで6か月間、奈良県内の2つの地域(天川地区、奥宇陀地区)で社会実験として行う。
<荷物積込みイメージ(最後列の座席上に集配ボックスごと積み込む)>
天川地区については奈良県の予算事業「公共交通基本計画推進事業」により実施し、奥宇陀地区については奈良県の予算事業「安心して暮らせる地域公共交通確保事業」を活用して、宇陀地域協議会が実施する。
奈良県、宇陀地域協議会、奈良交通、ヤマト運輸は相互連携を図り、バスの生産性向上と物流の効率化による地域住民の生活サービス向上を目的に実施する。
天川地区では、奈良県・奈良交通・ヤマト運輸が10月2日から来年3月30日の平日(年末年始を除く)に、14:09発の大淀バスセンターから15:14着 天川川合バス停(奈良交通 洞川線)、ヤマト運輸のセールスドライバーが奈良交通 吉野支社で路線バスの車内に宅急便を積み込み、天川川合バス停で担当SDに引き渡す。
奥宇陀地区では、奈良県・宇陀地域協議会・奈良交通・ヤマト運輸が10月1日から来年3月31日(10月8日以降の日・祝日及び年末年始を除く)の期間に、13:58発榛原駅から14:47着掛西口バス停(宇陀地域協議会 奥宇陀線「奥宇陀わくわくバス」)で、「奥宇陀わくわくバス」は10月1日より宇陀地域協議会により運行(運行受託者:奈良交通)が開始する。
ヤマト運輸のセールスドライバーが宅急便をコミュニティバス「奥宇陀わくわくバス」の運行受託者の奈良交通の榛原営業所でバス車内に積み込み、集配エリアの掛西口バス停で担当SDに引き渡す。
今後、社会実験の結果を踏まえ、本格実施への移行を検討する。連携を強化し、山間地で集荷した荷物の路線バス・コミュニティバスでの輸送や、他路線での客貨混載などを検討し、地域課題の解決と地域活性化に取り組む。
ヤマト運輸/宅急便など約8割の荷物で「置き配」可能、6月から